1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
59870038
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
秋貞 雅祥 筑波大学, 臨医, 教授 (90110494)
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Keywords | 放射光 / K吸収端差分 / 分光結晶 / 單色X線 |
Research Abstract |
放射光(SR:Synchrotron Radiation)によるヨウ素K吸収端を用いたエネルギー差分(K-DCG,K dichramography)を基礎実験および動物実験を行った。これはひと冠状動脈を静注法で行うための予備実験である。この目的を達成するため以下の研究を行った 1)エネルギー切り換え装置および拡大照射野 K吸収端のすぐ上(Kabove)およびすぐ下(Kbelow)エネルギー切り換えを最終的には2msオーダーの前段階として、今回は125msで行った。Si(311)面の【O_B】6.5°、非対称反射のためのα5° 結晶面はカーボランダムで研磨した。結晶の回転はAIDACS300/FDFS-30でコントロールした。E33.17KeV,ΔE130evであり、結晶被写体間隔1.8mであった。非対称反射で得られた拡大照射野は60mm×54mmでねこおよび犬の心臓をカバーしうる面積であり、かつ血管造剤の差分像を得ることができた。 2)検出系 7″I.I.(東芝)、TV(浜松フオトニックス)C1800、ビデオレコーダ(ソニー)VO-5850を用いて2次元画像をリアルタイムで得ることができた。この2次元儉出系は米、独、ソ連が一次元儉出系で進んでいるのに対し本部独自の方法である。 理論的及びフアントム実験で造影左室に重った冠状動脈を識別し得たので犬を用いた静注法を行った結果、冠状動脈を認めることができた。 上記実儉は静注法で冠状動脈造影を行う可能性があることを示したが本研究をひとに応用するためには照射野が15×15【cm^2】源量が十分であること、画像とりこみ及び画像処理が超高速で可能であるなどの諸点が解決されなくてはならない。次年度はトリスタンARの光源で、行う予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Photon Factory Activity Report. 【VI】-137. (1983/1984)
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[Publications] Med.Imag.Technol.3-1. (1985)
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[Publications] 外科診療. 27-9. (1985)
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[Publications] KEK Preprint. 85-18. (1985)