1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60470002
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
武部 雅汎 東北大, 工学部, 教授 (30005392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 義之 東北大学, 工学部, 助手 (00005480)
飯沼 恒一 東北大学, 工学部, 助手 (40005484)
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Keywords | イオン分子反応 / 反応速度係数 / 差動排気 / DRIFT TUBE |
Research Abstract |
昭和60年度に製作したDRIFT TUBEに計画通り質量分析計を差動排気を通じて接続した。差動排気部分には新しい試みとしてGCA(glasscapillaryarray)を使用した。GCAを使用することで予想通り従来の差動排気の欠点である2段排気、位置合わせの困難な点は改良出来た。しかし高い圧力領域のイオン透過の点では予想外の現象が見られ、GCAの動作条件を十分に把握するまでには至らなかった。今後継続してGCAの改良を試みる必要がある。同時にDRIFT TUBEとしてLiイオンの移動度の絶体測定をAr中で行い、広いE/N範囲で従来の測定と数パーセントで一致し本装置が良好に動作することを確かめた。またLiイオンと【CO_2】の反応測定を試み反応速度係数を導出し、本装置によってイオン反応が極めて良好に測定出来ることも確認した。現在、更により厳しい動作条件の試験を行い今後の測定に必要な装置の動作特性を明らかにしつつある。また本測定装置で得られた到着時間スペクトルの解析プログラムの作成も順調に進み最終年度の測定を計画に従って行う予定である。
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