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1986 Fiscal Year Annual Research Report

蒸留酒製造用回分蒸留器の性能

Research Project

Project/Area Number 60550671
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

碇 醇  鹿大, 工学部, 教授 (30041502)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浜崎 幸男  鹿児島県工業試験場, 発酵工業部, 主任研究員
上村 浩  鹿児島大学, 工学部, 助教授 (90041524)
幡手 泰雄  鹿児島大学, 工学部, 助教授 (00038051)
Keywords回分蒸留 / 微量成分 / 気液平衡 / 蒸留酒
Research Abstract

1.水-エタノール-微量成分系の気液平衡測定
蒸留酒の香味に影響のある成分のうち、本年度は興味ある下記の微量成分を選び、気液平衡を測定して、それぞれの成分の平衡比曲線を求めた。
(1)ジアセチル,メタノール,イソバレルアルデヒド
これらの微量成分の水-エタノール系における平衡比を、95,190,760mmHgにおいて測定した。ジアセチルは、反応により不純物の生成が行われていたが、その量は少なく、通常の成分とほぼ同じであった。
(2)パルミチン酸エチル,オレイン酸エチル,リノール酸エチル
代表的な油性成分である上記の微量成分の平衡比を求めた。エタノール中のそれは、モル分率で1.5×【10^(-4)】以下になってようやく一定値を示し、1〜2×【10^(-3)】の間にあることがわかった。濃度により平衡比曲線が変る。
2.半工業的試験装置(鹿児島県工業試験場に設置)による蒸留実験
昨年度使用した60lの装置に、微量成分を添加したエタノール水溶液を仕込み、もろみの場合と同じ条件で蒸留実験を行い、留出液を分割採取して分析することにより蒸留曲線を求めた。
また、新しく100lの試験装置(減圧蒸留が可能)が導入されたので、これを使用して、もろみを仕込み、常圧および減圧の下で実験を行い、蒸留曲線を求めた。
3.シミュレーションモデルのパラメーターの推定
昨年度作成したシミュレーションモデル中のパラメータを変化させた計算値と、上記の実測値を比較し、パラメータの値として、α=1.036,β=0.07,δ=0.05 位が適当であると推定した。
4.今後の計画:上記のデータを解析して、回分蒸留器の設計・操作の指針が作成されることが期待される。

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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