1986 Fiscal Year Annual Research Report
算数・数学の授業に操作や実験を取り入れる効果に関する実証的な研究
Project/Area Number |
60580232
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
飯島 康男 福井大, 教育学部, 助教授 (30115290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川瀬 新一 福井大学, 教育学部附属小学校, 教諭
青山 庸 福井大学, 教育学部附属中学校, 教諭
柴田 録治 愛知教育大学, 教授 (20023997)
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Keywords | 実験室法 / 実験実測 / 操作活動 / 曽田梅太郎 / 前田隆一 |
Research Abstract |
本年度(第2年度)の研究で得られた成果は次のようであった。 1.わが国の大正末期・昭和初期に主張された「実験実測」の主張についての歴史的研究に関して、三角形の内角の和の取り扱いについて、曽田梅太郎氏の方法と前田隆一氏の方法の比較検討を行い、それらを算数の授業に操作や実験を取り入れる研究の先行研究として位置づけた。 2.第1年度に引き続き、立方体をその対角線のまわりに回転させた立体の取り扱いに関する題材について、算数・数学の指導に取り入れる実験の意義を明らかにした。 3.中学校数学における一次関数の指導のための教材として、桿秤の原理の指導に加えて、滑車の原理の指導に関する教材開発を行い、それらを実際の授業に用い、両者における実験の必要性,有効性の相違を確めた。 4.小学校低・中学年算数における図形の題材について (1)子どもたちは四角形や三角形の概念をどのような操作を通して獲得するか。 (2)基本図形相互間の関係の理解はどうか。 等を、円形ジオボードを用いた授業の実跡を通して考察し、操作活動の効果を確かめた。 なお、以上の成果を、第2年度報告書「算数・数学の授業に操作や実験を取り入れる効果に関する実証的な研究(2)、昭和62年3月、研究代表者飯島康男(福井大学)」として纏めたので、これを添付する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 飯島康男: 福井大学教育学部附属教育実践研究指導センター紀要. 10. 49-56 (1986)
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[Publications] 飯島康男,青山庸: 福井大学教育学部附属教育実践研究指導センター紀要. 10. 57-66 (1986)
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[Publications] 川瀬新一: 福井大学教育学部附属教育実践研究指導センター紀要. 9. 55-66 (1985)