1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61301014
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
上里 一郎 広島大学, 総合科学部, 教授 (50034559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正二 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (30107205)
高山 巖 宮崎大学, 教育学部, 教授 (60041307)
山下 勲 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (10033549)
小林 重雄 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (30006902)
春木 豊 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063551)
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Keywords | 重度心身障害児 / オペラント法 / リーシャル・スキル・トレーニング / 治療教育 / 言語形成 / ワシントン法 / ダウン症児 / 行動療法 |
Research Abstract |
1.行動形成法の基礎理論の検討 行動形成法の最大の課題である"強化法","フリーオペラント法"について検討した.それをもとに,強化のモデルを作成した. 2.重度心身障害児の行動特徴の検討 5例の重症児の行動記録をもとに分析をおこない,とくに臨床上問題となる自傷行動は(1)それぞれ固有のリズムをもって出現する,(2)心拍との関連でみると心拍が上昇すると出現する等々が明らかになった. 3.ダウン症児の治療教育 ダウン症児への早期介入プログラムの比較検討をおこなった.ついで,ワシントン大学法にしたがい3事例に早期介入を試みた.そして,(1)早期介入は効果的である,(2)介入によって親が変化する,(3)長期にわたるフオローアップが望ましい等々が示唆された. 4.ろう精神遅滞者のコミュニケーション ろう精神遅滞者のコミュニケーション行動の実態調査をおこなった.その結果,(1)マイナリティグループであるため放置されている,(2)言語的表現がすくないが,指さし,身振りが多く手話言語への移行の可能性がある,(3)要求言語行動を訓練によって習得させることが可能である等々が判明した. 5.障害児の短期集中訓練による治療教育 障害児のもつさまざまな問題を,休暇中に一週間合宿しておこなう治療教育を試みた.プログラム,指導者,アシスタント,親の役割と介入の方法などについて資料を得た.今後分析をつづける予定である. 6.障害児の社会的スキルの訓練 社会的スキルを訓練するために,スキルのアセスメント,訓練の方法,効果の測定などの試案を作成・実施した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 山下勲: 発達障害研究. 8. 288-295 (1987)
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[Publications] 山下勲: 福岡教育大学紀要. 36. 257-264 (1987)
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[Publications] 望月昭: 愛知県発達障害研究所報. 1-52 (1988)
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[Publications] 佐藤正二: 行動療法研究. 13(2). 26-33 (1988)