1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61302009
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
浅野 長一郎 九大, 理学部, 教授 (30037288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 美智子 九州大学, 理学部, 助手 (50150397)
長尾 寿夫 筑波大学, 数学系, 助教授 (80033869)
栗原 考次 大分大学, 工学部, 助手 (20170087)
脇本 和昌 岡山大学, 教養部, 教授 (90033159)
丘本 正 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (80029389)
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Keywords | 多変量データ解析 / 逐次推測 / 不完全情報 / 統計システム / 生存時間分布 / 離散型データ解析 / 現象分析 |
Research Abstract |
本研究課題の研究は初年度8分担班で進み極めて順調に進展し、11月以降に各班で中間成果発表が、国内学会は勿論、年々国際化が盛んな環境下で国際学会や国際シンポジウムでも活発な研究発表が行われた。すなわち、多変量データ解析の理論と適用の研究では、統計的固有根とベクトル問題・多変量推定基準・数量化・変数選択・因子分析等の論文発表が、また多変量時系列データ解析の理論と適用では自己回帰モデル・予測論等に関し熱心な発表と討議が行われた。逐次推測と推測システムの研究開発では、分割表の推測過程論・不完全知識での過程的回帰分析・乱数の逐次検定・多変量正規分布での二段階推定・諸逐次推測方式の評価法・多段階適合度検定等の重要課題の発表があった。不完全情報に基く推測理論と適用の研究では、死因分析と情報の完全性・不完全規定モデルの選択・医学での不完全データの処理・データの併合・不等分散での多標本検定・情報の損失・経験ベイズと頑健統計量等の熱心な発表討議をみた。統計解析における計算法の研究では潜在構造モデルの数値解・グラムシュミット法でのピボット方策・数式処理システムが、またデータ解析ソフトウエアの研究開発では判別距離分析・統数研開発のプログラム統合・JUSE-QCASシステムの開発現状・データ解析での色彩利用・感度分析システム・パソコン統計システムの開発等が論じられた。生存データとモデルに関する推測法の研究開発では、二変量生存データの連関モデル・比例ハザードモデルの問題・臨床データと予後予測・順序カテゴリデータの解析・生存時間分布の形状の要因分析等が発表・議論された。離散型データ解析の統計数理の研究開発では、離散分布論の推測理論・分割表解析と確率モデル論・反応率解析等の発表と討論が行われた。以上のように、本総合A『現象分析における統計解析法の研究』の初年度は、総合的に各分野で着実に順調な進捗を示した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 浅野長一郎,栗原考次,耿直: Proceedings in Computational Statistics,Physica-Verlag. 63-68 (1986)
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[Publications] 脇本和昌: Bulletin of Informatics and Cybernetics. 22. 3-4 (1987)
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[Publications] 長尾寿夫: Ann.Instit.Statist.Math.(1987)
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[Publications] 渡辺美智子: Mathematica Japonica. 32. (1987)
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[Publications] 栗原考次,浅野長一郎: Proc.China-Japan Symp.Statist.141-144 (1986)
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[Publications] 柳川堯,ホーエル,D.G.: Journal of the American Statistical Association. 81. 1095-1099 (1986)
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[Publications] 柳川堯: "離散多変量データの解析" 共立出版(株), (1986)