1989 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル画像の圧縮・蓄積・転送・読影・報告書作製への適合性に関する評価研究
Project/Area Number |
61440047
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
金子 昌生 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90107805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡和田 健敏 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90169160)
高井 通勝 浜松医科大学, 医学部, 講師 (30092977)
佐藤 一雄 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50003489)
田中 博 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (60155158)
高橋 元一郎 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (20115489)
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Keywords | 自然気胸 / 線状陰影 / デジタル化 / マイクロフィルム / CCD方式 / レ-ザ-・スキャン方式 |
Research Abstract |
4年間の継続研究の最後の年に当たり、やり残している研究を補足する形で、線状陰影のデジタル化をCCDによる方法に加えてレ-ザ-・スキャン方式を検討した。懸案のマイクロフィルムのデジタル化についても最終的に解決策を得た。1.線状陰影のデジタル化の検討。(1)被写体として0.2mmφ(銅線)0.15mmφ(ステンレス)を人体ファントム(アルダ-ソン)の背中に密着させたものを用い、(2)臨床画像の評価として自然気胸患者の胸部撮影において気胸を生じている肺の境界部分の線状影の最も細い部位を対象としてデジタル化を行い評価した。2.デジタル化による線状陰影の再現性。(1)CRTよりハ-ド・コピ-の方が画像の再現性が良く、原画像の2〜3倍の部分拡大像やエッジ強調処理画像がより有効であった。(2)自然気胸の線状陰影でもCCD方式による限界があり、CRTモニタ-上の倍率を上げても診断能の向上は得られなかった。3.レ-ザ-・スキャン方式の検討。50ミクロンのレ-ザ-・スキャンによりデジタル化を行う。(1)極光タイプ1のテストチャ-トを用いた解像度テストでは6Lp/mmの結果を得た。(2)1、2と同様の対象についてテストしたところ、オリジナルフィルムと同等の結果を得、2倍以上の拡大ではむしろ劣化がみられた。4.マイクロフィルムからの直接デジタル化。オリジナルフィルムのないマイクロフィルムからその画像情報を簡単にデジタル化する方法を開発した。ズ-ムレンズを用いた光学的拡大とそのTVカメラによるデジタル化により、CRT上に直接マイクロフィルム画像情報を表示することに成功した。CCDの方式によるオリジナルフィルムのデジタル化したものと同等の解像力を得た。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 金子昌生,木佐森正樹,岡和田健敏,高井通勝: "デジタル画像の圧縮・蓄積・転送・読影・報告書作製への適合性に関する評価研究" INNERVISION. 5. (1990)