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1986 Fiscal Year Annual Research Report

組織培養によるナシの花芽誘導に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61480041
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

一井 隆夫  神戸大, 農学部, 教授 (10031212)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾崎 武  神戸大学, 農学部附属農場, 助手 (50031183)
河合 義隆  神戸大学, 農学部, 助手 (50186053)
中西 テツ  神戸大学, 農学部, 助教授 (80031227)
Keywords組織培養 / 花芽分化 / 生長抑制物質 / ニホンナシ
Research Abstract

1.花蕾着生培地の決定:組織培養による花蕾着生のための基本培地としては修正MS培地(ジョーズラ1977)にサイトカイニン(BA)1ppmを加えたものを用いている。この基本培地に生長抑制物質であるB-9,CCC及びSO7(住友化学)を加えたところ、花蕾着生率の増加にSO7の添加が有効であることを認めた。本研究では、このことを確認するために、長十郎と幸水の葉芽をSO7の濃度を変えて培養したところ、長十郎ではSO7の濃度にかかわらず、70%前後の高い着蕾率を示したが、着蕾率の低い幸水では0.5〜1.0ppmのSO7の添加が極めて有効であった。従来の結果と併せて、着蕾率の低い品種(幸水)は1ppmのSO7を添加、着蕾率の高い品種(長十郎)は0.1ppmのSO7を添加したものを花蕾着生培地とすることを決定した。
2.生長抑制物質の着蕾促進効果:ジベレリン(GA)は花茅分化を抑制することから、生長抑制物質の花芽分化の促進はその抗GA作用によると考えられている。この点を明らかにするため、長十郎及び幸水の茎頂をG【A_3】0〜1.0ppmを加えた花蕾着生培地で培養した。G【A_3】濃度の違いによって着蕾率に差は認められなかったことから、SO7の花蕾着生効果は、少くともG【A_3】に関する限り、その抗GA作用によるとは考えられなかった。
3.光の強さと培養個体の生長:長十郎及び幸水の実生の茎頂を、25℃で、3,000、6,000及び12,000ルックスの照度下で培養した。照度が高いと成熟葉にしばしば壊死がみられるので、3,000ルックスが適当と認めた。
4.温度及び日長と培養個体の生長:長十郎及び幸水の実生の茎頂を3,000ルックスの照度下で、25℃14時間、25℃10時間及び15℃14時間日長の3処理を行ない培養を行っている。培養個体の生長は上記の順に勝れているが花蕾着生への影響はあらわれていない。花蕾着生の容易な品種茎頂を用いて実験を継続中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 一井隆夫: Plant & Cell Physiol.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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