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1986 Fiscal Year Annual Research Report

歯周疾患発症における炎症性細胞の生物化学的研究

Research Project

Project/Area Number 61480399
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

前田 勝正  九大, 歯学部, 助教授 (00117243)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 広藤 卓雄  九州大学, 歯学部, 助手 (10189897)
鎮守 信弘  九州大学, 歯学部, 助手 (90163758)
原 宜興  九州大学, 歯学部附属病院, 講師 (60159100)
青野 正男  九州大学, 歯学部, 教授 (70037498)
Keywords辺縁性歯周炎 / 多形核白血球 / 活性酸素 / 受容体(Receptor)
Research Abstract

辺縁性歯周炎は歯垢中に存在する時異細菌の感染により発症すると考えられているが、発症に際しては生体防禦に関与する炎症性細胞、特に多形核白血球の生物活性が重要な役割を行っているとされている。
われわれの研究結果によると、歯垢中に存在する歯周病原性細菌であるBacteroides gingivalisの細菌培養上清中には、多形核白血球の生物活性の1つであり感染防禦に深い関係をもつとされている活性酸素の産生を抑制する因子が存在していることが明らかとなった。この抑制作用は、多形核白血球表面の受容体(receptor)と細胞内の活性酸素発生機構の障害の両作用によりひきおこされていると推定された。更に、抑制作用を有する物質は、イオン交換、FPLCシステムを使用して精製を行ったところ、分子量2400のエクソマグルチニン成分に作用が認められることが明らかとなった。
従来より若年性歯周炎患者に於ては、多形核白血球の遊走性や活性物質に対する表面の受容体(receptor)に障害があるとされ、このことが重症な歯周炎の発症に重要な関連性を有していると考えられている。しかし、このようなことは成人型歯周炎患者に於ては認められていないが、われわれの結果では同様なことが歯肉局所に於ておこることを示唆したもので、今後歯周炎発症の機序解明に貢献すると考えられる。

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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