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1986 Fiscal Year Annual Research Report

細胞膜結合性NDPキナーゼの精製とそのアデニル酸シクラーゼ系における役割

Research Project

Project/Area Number 61480433
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute of Gerontology

Principal Investigator

木村 成道  老人総研, その他, 研究員 (60073029)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 島田 信子  (財)東京都老人総合研究所生化学部, 助手 (60158962)
Keywordsヌクレオシドニリン酸キナーゼ / アデニル酸シクラーゼ / ホルモン / GDPGTP / 細胞膜
Research Abstract

研究は本年度研究計画に沿って基本的に行われた。先ず、膜結合性NDPキナーゼ(mNDPK)精製については、導入したFPLCによる予備的実験を行い、良好な成績が期待されるので、今後出発材料としての精製細胞膜を充分量確保した上で本実験を行う予定である。既に、m酵素とS酵素(可溶性酵素)が物理的に、また速度論的に類似の性質を有することを示したが、今回数種類の蛋白分解酵素を用いた限定分解産物の比較を行ったところ全ての場合において両者は一致しており、両酵素が化学的にも極めて良く似た構造を有することが判明した。一方、S酵素に対する抗体はm酵素とクロスすることから、免疫的性質も似ていることがわかった。m酵素のアデニル酸シクラーゼ(AC)系における機能の解析にS酵素に対する抗体を応用することを考えた。先ず抗血清を抗原カラムを用いてアフィニティー精製した。このアフィニティー精製抗体はイムノブロット法により特異抗体であることが確認された。この特異抗体は膜蛋白中のm酵素とも特異的に反応することがイムノブロット法により判明し、精製m酵素と精製過程を経ないinsituの膜結合酵素(m酵素)の同一性が確認された。次に、m酵素とAC系との関連を知る目的で、m酵素の相互作用の相手と考えられるGTP結合蛋白(【G_s】)を放射性標識し、マイルドに可溶化後この【G_s】がNDPKの抗血清あるいは特異抗体により沈降するか否か検討したところ、非免疫血清に比べ高い沈降が認められた。この結果から【G_s】とm酵素とは物理的に相互作用をもっていることが推測された。一方、グルカゴン受容体とmNDPKとの関連については初歩的解析にとどまっているが、膜受容体の性質、可溶化受容体と【G_s】およびグアニンヌクレオチドとの関連などにつき一定の前進があった。次年度に向けて更に総合的に研究が進むよう努力したいと考えている。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 木村成道,島田信子: Biochem.Biophys.Res.Comonun.134. 928-936 (1986)

  • [Publications] 島田信子,坪倉〓雄,木村成道: Thromb.Haemostas.55. 178-183 (1986)

  • [Publications] 木村成道,島田信子: Biochemistry.

  • [Publications] 木村成道,島田信子: J.Biol.Chem.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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