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1986 Fiscal Year Annual Research Report

和泉砂岩層群の研究

Research Project

Project/Area Number 61540573
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

松尾 秀邦  愛媛大, 理学部, 教授 (20019798)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 治郎  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (70116945)
鹿島 愛彦  愛媛大学, 教養部, 教授 (10036197)
Keywords和泉砂岩層 / 向斜構造 / 中央構造線 / 干瀉堆積層 / 古代アマモ / 広葉落葉樹相 / 凾渕植物群
Research Abstract

和泉砂岩層の構造については、南北性に顕著な断層が存在し、東から和泉山脈中央部、和泉山脈西端部、淡路島南部、阿讃山脈東端部、阿讃山脈中央部及び阿讃山脈西部と六区分され、夫々の区分において東方に傾斜する向斜構造を示す。この構造は中央構造線の西から東に横ずれした運動の際に生じた構造である。
和泉砂岩層の大部分は、浅海性堆積物であって、干瀉的堆積層もあり幾多の生痕が認められ、陸上動物の足痕らしきものも存在する。
被子植物については、汽水棲の古代アマモの存在が1931年郡場・三木によって証明されていたのであるが、1956年来日した独人ザイラッヘルが動物生痕説を唱えたことから、これに対する見解が変って来た。しかし、今後これらの資料を多量に取扱うことによって、植物体か動物の棲み痕か、若しくは両者の何れでもないのかが判明することと思うのである。
陸上植物については、1966年に松尾が暖帯落葉樹林の存在を指摘していたが、1985年愛媛大学理学部地球科学科卒業論文発表において、伊藤太一が温帯広葉落葉樹林の存在を論じた。これらの植生には、中生代植物群に必ず存在するニルソニア属が認められないことが特色であって、我が国新植代の古期の植物群の代表者である北海道凾渕植物群よりも新期の植物群に属することが判明した。
以上の構造、古代アマモ、広葉樹植物群の存在等、夫々のことがらにおいて新規の事項が判明した事は本年の研究の成果である。今後干瀉堆積層の解明を行なってより一層の成果を挙げるようにつとめる。

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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