• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1988 Fiscal Year Annual Research Report

駿河湾産深海性軟骨魚類、主としてラブカの生態学的研究

Research Project

Project/Area Number 61560222
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

鈴木 克美  東海大学, 海洋研究所, 教授 (30102859)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西 源二郎  東海大学, 海洋研究所, 講師 (20102858)
田中 彰  東海大学, 海洋学部, 助教授 (90138636)
久保田 正  東海大学, 海洋学部, 教授 (50055977)
Keywordsラブカ / 深海性軟骨魚類 / 駿河湾 / 生態と生活史 / 生殖 / 水槽飼育
Research Abstract

S.62年度に引き続き、由比漁協、大井川漁協および、蒲原、焼津の底刺網漁業者に依頼して、混獲されたラブカの収集と、サクラエビ漁船による2回の調査操業(昭和63年5月)及び、底刺網漁による2回の調査操業を実施した。
1.昭和63年4月に1尾、5月に25尾、6月に3尾、11月に2尾、12月に4尾、合計35尾を入手した。
2.ラブカ雌の生殖器官を組織学的に観察した。
1)排卵孔付近の卵巣膜、受卵孔、輸卵管、子宮孔部に絨毛がみられた。
2)卵殻腺は大きく2つの部分に染め分けられ、アルブミンと卵殻形成物質を分泌していることがわかった。
3)子宮上皮は重層扁平細胞よりなり、基底膜の上には明瞭な核をもつ細胞が1〜2層あった。
3.1988年5月18、19日に入手した雌から取り出した卵殻に包まれた胚体4個を水槽に収容して飼育を試みた。それらの生存日数は43、55、84、134日間であり、その間の成長は、それぞれ35→47.5、30→44、15→33、29→69.4mmであった。ラブカの胚体は正常時には卵殻と卵黄嚢の間の卵殻腔で、体を左右に振りさかんに運動するのが観察された。状態が不良になると、体を振る回数が減少した。
4.ラブカの胃内容物を調べたところ、スルメイカ、トビイカ、ツメイカをはじめとして、11種のイカ類と魚類を捕食していることがわかった。
5.1984年1月から1988年12月までに入手した242尾のラブカを主な材料とし、行った研究の結果を外部形態と相対成長、生息水深と生息場所、胃内容物と摂餌生態、生殖機能と繁殖生態、成魚の水槽内飼育試験、体外における卵殻内胚体の成長(飼育の試み)の6項目に分けてまとめ、報告書を作成した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tanaka,S.: Nippon Suisan Gakkaishi.

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi