1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61580189
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小佐古 敏荘 東大, 国立大学(その他), 助教授 (50114476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志田 孝二 東京大学, 原子力研究総合センター, 助手 (60011095)
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Keywords | 原曝線量再評価 / 中性子線量 / 中性子スペクトル / 中性子輸送計算 / 岩石中の残留放射能 / ユーロピウム |
Research Abstract |
研究は以下の2つの項目にわけて行なわれた。 1.原爆爆発地点からの中性子の自由空気中の輸送現象の評価 中性子の空中伝播特性を線量評価の観点から、主として大型計算機による中性子輸送計算法により評価した。計算に際してはレイエフェクト等の計算法に基づく誤差をさけるため最近のモンテカルロコードMCNPを用いた。 2.広島の残留放射能の測定結果の解析評価 広島の岩石中に残留する【^(152)Eu】の放射能測定を広島大学グループと共同でおこない、この結果を解析し原爆爆発時の中性子情報を得た。 これらの結果は(1)広島大との共同の論文(1)形で米国Health Physics誌に投稿,印刷中(2)米国政府NCRP(放射線防護審議会)第23回年会で招待講演(1987年4月)(3)解析結果を中心とした論文とし米国Health Physics誌に投稿準備中である。(3)の論文の要旨を示すと‥‥「広島原爆の中性子線量再評価を元安橋橋柱の花崗岩中41.5cm深さの【^(152)Eu】残留放射能を用いておこない、爆心よりSSW方向1.32m地点における中性子線量(空気中ティシュカーマ)を15.5Gyであると実験的に評価した。これは従前のT65Dの値121Gy/12.5kt,Loeweらの値65.2Gy/15kt,Kerrらの値24.6Gy/12.5kt,DS86システムの値31.4Gy/15ktよりもさらに小さいものであった。これに対して広島原爆の弾頭部からの放出中性子の異方性を示す【IV】halenの実測データを用いた補正をおこなえば、これらは各々60.3Gy,27.1Gy,12.3Gy,13.1Gyとなることがわかり、地上での線量評価にはソース点での非等方効果を正しく評価する必要性が示された。また、ここでの実測値に元づくデータ、15.5Gyと、DS86のデータとから広島原爆の線源強度を推定すると17.7ktとなり、Kaulの最近の推定値17ktに近い数値となった。」‥‥となっている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Toshiso KOSAKO: NCRP Proceedings of the 23rd Annual Meeting.
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[Publications] Toshiso KOSAKO: Health Physics.
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[Publications] Hiromi HASAI: Health Physics.