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1986 Fiscal Year Annual Research Report

アデノシン系血圧降下薬の開発研究

Research Project

Project/Area Number 61870083
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

松田 彰  北海道大学, 薬学部, 助手 (90157313)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野村 哲士  福井大学, 工学部, 教授 (10001041)
岡島 史和  北海道大学, 薬学部, 助手 (30142748)
上田 享  北海道大学, 薬学部, 教授 (00001032)
Keywordsアデノシン / アデノシンレセプター / アデノシンデアミナーゼ / 2-アルキニルアデノシン / 降圧作用
Research Abstract

アデノシンは細胞内で重要な働きをしていると考えられている。近年その作用メカニズムがアデノシンレセプターを介して行なわれているという証拠が蓄積されつつある。アデノシンの生理作用は多彩であり、それらの作用を分離しある特定の作用のみを持つアデノシン誘導体をデザインすることは重要である。本研究の今年度の目標は、アデノシンの2位及び8位、プリンリボシドの6位にアセチレン誘導体を導入すること、その三重結合を更に化学的に変換することであり、更に合成した化合物のアデノシンデアミナーゼに対する作用を検討しそのなかで酵素の作用を受けない化合物を選択しラットを用いてinvivoで血圧降下作用及びその持続時間、heart rateへの影響、鎮静作用等を検討することである。
〔結果〕1.2-ヨードアデノシン、8-ブロモアデノシン及び6-クロロプリンリボシドより出発し、2価パラジウム触媒を用いて種々の末端アセチレン類とクロスカップリング反応を行ない対応する2及び8-アルキニルアデノシン、6-アルキニルプリンリボシドを合成した。2.これらの化合物の側鎖三重結合の生理活性との関連を知るために水素添加を行ない対応するアルキル体を数種合成した。3.上記で合成した化合物についてアデノシンデアミナーゼの基質になるかどうかを検討した結果、すべて基質にならないことが判明した。4.合成した化合物についてラットを用いて降圧作用を調べたところ2-アルキニル体についてのみ作用の発現が観察された。5.2位側鎖の長さの作用発現に与える影響は、鎖長が短いものほど降圧作用は強力であり、他の作用も強力であり作用の分離はできていない事が明らかになった。しかし更に鎖長を長くすると降圧作用は弱まるものの他の作用の消失傾向が認められた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Akira Matsuda: Synthesis. 385-386 (1986)

  • [Publications] Hiromichi Tanaka: Tetrahedron. 42. 1971-1980 (1986)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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