1987 Fiscal Year Final Research Report Summary
高エネルギーリン酸化合物(ホスホエノールピルビン酸)の細胞膜透過に関する研究
Project/Area Number |
62045042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Overseas Scientific Survey.
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | University-to-University Cooperative Research |
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
濱崎 直孝 福岡大学, 医学部, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RICHARD J La イリノイ大学, 医学部, 助教授
OMACHI Akira イリノイ大学, 医学部, 教授
大久保 研之 福岡大学, 医学部, 助手 (40194097)
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Project Period (FY) |
1987 – 1989
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Research Abstract |
高エネルギー化合物, 特に, ホスホエノールピルビン酸の細胞膜透過の分子機序を解明すること. さらには, その結果を輸血学や臓器移植などの臨床領域に応用すること. ホスホエノールピルビン酸の細胞膜透過の分子機構について,Band3が関与しており,リジン残基が機能発現に心須のアミノ酸であることを濱崎らはつきとめ発表してきている(J.Biol.Chem.258(9)(1983);J.Biol.Chem.258(24)(1983);J.Biochem.100(1)(1986)). さらに加えて,ヒスチジン残基も必須のアミノ酸であることが,最近,明らかにすることができた(J.Biochem.99(2)(1986)). 62年度は,そのヒスチジン残基が細胞膜内側に存在し,しかもリジン残基と関連を持ちつつ立体構造上の変化が起ることが判明した(論文作製中). Omachiらはこのヒスチジンがホスホエノールピルビン酸結合部位ではなく,立体構造変化を誘発し膜内から外側への移動に必須であることをNMRを用いた手法で証明することができた(論文作製中). 以上のヒスチジン残基の関与について,思いもよらぬ展開ができたのは,本研究助成によって蛋白貭化学的手法を用いていた濱崎らのグループとNMR手法を利用していたOmachiらのグループの協同研究ができた結果であり,大へん有難く思っている. 今後は,両グループがさらに協同して,ヒスチジン残基の膜内での移動を′HーNMRなどを用いながら追及してゆく.
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Research Products
(11 results)
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[Publications] Eur,J,Biochem,. 132巻,3号. (1983)
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[Publications] J.Biol.Chem.258巻,9号. (1983)
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[Publications] J.Biol.Chem.258巻,24号. (1983)
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[Publications] Biochem.Biophys.Res.Commun.122巻,2号. (1984)
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[Publications] J.Biochem.99巻,2号. (1986)
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[Publications] J.Biochem.100巻,1号. (1986)
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[Publications] Biomed.Biophys.Acta. 46巻,2/3号. (1987)
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[Publications] J.Biol.Chem.262巻,13号. (1987)
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[Publications] Trends in Biochem.Sci.(TIBS). 12巻,5号. (1987)
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[Publications] Trends in Biochem.Sci.(TIBS). 12巻,5号. (1987)J.Biol.Chem.
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[Publications] Trends in Biochem.Sci.(TIBS). 12巻,5号. (1987)J.Biol.Chem.Biochem.Biophys.Res.Commun.