1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62122005
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山野 俊雄 大阪大学, 名誉教授 (40028270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 當男 横浜市立大学, 医学部, 教授 (90010363)
安田 寿一 北海道大学, 医学部, 教授 (20010126)
荒川 規矩男 福岡大学, 医学部, 教授 (90078783)
栗山 煕 九州大学, 医学部, 教授 (40037495)
戸田 昇 滋賀医科大学, 教授 (50025590)
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Keywords | キニン / レニン / アンジオテンシンII / ANP / 血小板活性化因子 |
Research Abstract |
加藤は癌患者の腹水中に存在するブラディキニンを精製し, その構造を明らかにした. このものはヒドロキシプロリンを含む新しい型のブラディキニンである. 岩永は, 外因性凝固VII因子を精製し, その全一次講造を決定した. 三宅はレニン結合タンパク質が生理的には2量体として存在することを示した. 荒川はアンジオテンシンII(AII)産生にカリクレインが働くことを示した. 戸田はAII産生酵素が血管外膜にも存在することを見出した. 広瀬は, ANP受容体をウシ肺から精製し,その性質を調べた. 中尾はANPが心房だけではなく心室にも存在することをANPのmRNAの分布を調べることによって明らかにした. 宇井は肝細胞膜のグアニレートシクラーゼがANPで活性化されるときに, ATPがアロステリックエフェクターとして作用することを見出した. 石井はANPを腎炎患者に投与すると, ANPが糸球体の循環動態を変化させ, タンパク尿をおこすことを示した. 岡本は副腎球状層細胞のアルドステロン分泌がANPによって抑制される際にcGMPは細胞内2次メッセンジャーとして働いているのではないという知見を報告した. 国府は血管平滑筋からトロボニンTに似た新たなカルシウム調節タンパク質カルポニンを精製した. 水上は大動脈内皮細胞の内部pHを蛍光指示薬BCECFを用いて測定し, ATPで細胞を刺激した時のpH変動を観察した. 栗山は血管平滑筋細胞に細胞内潅流法によってイノシトール燐酸を投与し, Ca電流とK電流の動態を解析した. 安田は血小板活性化因子による血小板凝集現象にCa依存生プロテアーゼが関与する可能性を示した. 吉永はスリンダクの腎プロスタグランジン産生と腎機能に及ぼす影響を研究した. 遠山はβ-アドレナリン受容体に対する抗体を作製し,中枢神経組織におけるβ受容体の免疫組織化学的研究を行った. 大和谷はイヌ動脈血管にドーパミン3-O硫酸が存在することを見出した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] N.Toda: Eur,J.Pharmacol.135(3). 321-329 (1987)
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[Publications] Y.Chya: Am.J.Physiol.252. C401-C410 (1987)
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[Publications] H.Urata: Hypertension. 9. 245-252 (1987)
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[Publications] S.Fujii: J.Biochemistry. 101. 179 (1987)
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[Publications] H.Matsuoka: Am.J.Physiol.252. E643-E647 (1987)
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[Publications] M.Ohta: J.Steroid.Biochem.26. 73 (1987)