1988 Fiscal Year Annual Research Report
新潟県100年の生活史:佐渡・新潟市・魚沼を中心として
Project/Area Number |
62300020
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Research Institution | SOKA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
梅村 又次 創価大学, 経済学部, 教授 (60017647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 清 日本女子大学, 文学部, 助教授 (50115052)
伊藤 繁 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00003145)
斎藤 修 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
熊谷 文枝 杏林大学, 外国語学部, 教授 (80161694)
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Keywords | 生活史 / 新潟県-佐渡・新潟市・魚沼 / 二重構造 / オーラル・ヒストリー(口述史) / 農業センサス |
Research Abstract |
「新潟県100年の生活史」研究は、日本人の生活構造の諸側面には、都市と農村との間に大きな格差が存在するとの過程のもとに出究したものである。「地方の時代」といわれる現在、各地域の社会、経済構造の変化ならびに、その影響を様々な角度から分析することは、各地域の今後の発展の方向づけをするうえで極めて重要性があると考えられる。そのような見地に基づき、当該年度においては、月例会合を東京に於いて持つ事により、研究者各人の論点を理解し、それに対し批評・論議し、最終報告書作成への下準備とした。 又、夏を中心として、新潟各地へ赴き、資料収集および新潟県各地の観測を行った。生活史研究においては、統計資料による客観的分析と、観測による研究者の主観的分析という二者のアプローチが必要であると思われる。従って、本研究で用いられた調査方法は妥当なものと思われる。但し、当初予定していた「郡県・市町村県」の文献資料分析は、諸事情により行う事が出来なかった。昨年度および、今年度収集した資料を詳細に分析し、その結果を各研究者が論文としてまとめた。 新潟県の生活史のあるが、新潟の位置を日本全体の中で把える事をも目的とする本研究の主旨に沿って、新潟という地域社会を、歴史的かつ総合的に分析し、それを他地域ならびに、日本全体との係りの中で把えるよう留意した。 以上のような今年度の研究実績を考える時、今年度昭和63年度の研究目標は、ほぼ達成されたと言えよう。(但し、261個の社会指標すべてについて、新潟県(佐渡・新潟市・魚沼地域)に関する統計資料を可能な限り過去に遡及し、明治期以降のものを蒐集する。と言う計画は、いささか現実性のない無謀なものである事が判明した。従って、分析対象の社会指標は限定せざるを得なかった。)
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