1988 Fiscal Year Annual Research Report
総合大学における障害学生の教育のあり方の総合的な研究
Project/Area Number |
62301038
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鈴木 陽子 早稲田大学, 文学部, 教授 (30120918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富永 厚 早稲田大学, 文学部, 教授 (30120926)
二瓶 隆一 国立リハビリテーションセンター, 病院長
石原 佳敏 県立奈良ろう学校, 校長
田中 美郷 帝京大学, 医学部・文学部, 教授 (70082013)
小畑 修一 筑波技術短期大学, 教授
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Keywords | 障害学生 / 障害学生部 / 障害学生と共に生きるサークル / 諸外国の障害学生 / 好本督(よしもとただす) / 日本聴覚障害学生懇談会連合 |
Research Abstract |
昨年度の内外の文献研究の上に、調査用紙を作成し郵送による調査を開始したが、私共研究者といわれる者達が、「障害学生と共に生きる」という姿勢が足りないために、現状把握が非常にむずかしくなっていることに気づいた。おくればせながら、まず共に生きる姿勢の中で研究をすすめる方法として有益だったのは、 (1)障害者・障害学生に研究の協力員になってもらって研究を進める。 (2)彼等の研究を援助し、その研究を提供していただく。 (3)彼等と共に実践研究を進めている大学の教員・職員から実践報告をいただく。 諸外国からは、代表者が学内研究費で半年在外研究に出た折や、以前国際会議で知り合った研究者、1988年、東京で開かれたリハビリテーション国際会議で知り合った外国人等の助力を得ながら、英国からは視力障害者でこの問題に関係のある仕事をしている人から、米国からは、肢体不自由者でM大学障害学生部部長をしてる人から-というように、貴重な報告が9か国から蒐集できた。 他大学の国内の現状は、主に障害学生、学内の障害者関係のサークルから情報を得、あちこち訪ね、9大学から貴重な報告をいただいた。 早稲田大学のこの課題に関する歴史調査・現状のもとめには、学生ばかりでなく、多くの教職員の御協力をいただいた。殊に、日本の盲人の父といわれている視覚障害者・好本督(1878-1973)の、明治時代に一時英国より帰国して本学で教べんをとった折のものと思われる自筆らしい履歴書が職員により発見されたことは貴重だった。 平成元年3月11日の最終会合での4時間にわたる座談会の集録をもってまとめとした。詳細は、多賀出版が出版を申し出てくれているので、そのの研究書にゆずりたい。なお学生の研究も集録した。
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Research Products
(1 results)