1987 Fiscal Year Annual Research Report
重点領域研究「ヒューマン・インタフェース」の企画,準備
Project/Area Number |
62306023
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田村 博 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (70029411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 宏 東北大学, 工学部, 教授 (60005220)
西村 武 京都工芸繊維大学, 教授 (00027773)
黒川 隆夫 京都工芸繊維大学, 助教授 (00029539)
廣瀬 通孝 東京大学, 工学部, 助教授 (40156716)
山田 尚男 東京大学, 理学部, 教授 (00011700)
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Keywords | ヒューマン / インタフェース / ユーザフレンドリ / 脳 / 行動計測 / 機械化 / 人間化 / ストレス |
Research Abstract |
工場やオフィスのみならず社会のすみずにも高度の自立的な機械が普及してきているがこれらの機械と人とのインタフェースに, 人の生理・心理および生活・文化と整合はかった人間的なインタフェースを実現することが大切であり, そのためには「物の原理」を中心に機械を設計するのでなく, 「人の原理」を理解し, それに即した設計を進める必要がある. 従来「物の原理」を重視するあまり, 「人の原理」がないがしろにされてきたきらいもあった. 本研究はヒューマン・インタフェースを推進する上で必要な「人の原理」を体系化し, 概念を精選し, 実験的試行を深める筋道を明確にし, 将来の重点領域研究の企画・準備を目的としたものである. ヒューマン・インタフェースの重点領域研究は従来から進められてきた音声, 映像, 知的推論といった個別技術的な研究促進ではなく, インタフェースにかかわる基本的な人の原理を解明整理し, 体系化することである. 人は最大の資源である. この資源を生かすためにインタフェース設計ではその目標は, 注意力負担, 記憶負担の軽減や身体的, 精神的拘束からの解放として改善を実現してきた. 今後一層の改善が期待されるが, ヒューマン・インタフェース向上の目標は人の最大の資源である発想を促進し支援する機能を実現することである. 本総合研究はその成果として, 「脳と行動のモデル」, 「心の原理」, 「機械化と人間化」を主要研究項目とする重点領域研究計画を策定し提出した. これを研究報告書に収録する. またこの研究を通じて研究代表者と分担者は相互にまた関連分野で活躍する専門的な識者と緊密な交流を行い, 多大な成果を上げることができた. それらの成果の一部を研究報告書資料編に収録する.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 田村 博: 計測と制御. 27. 11-16 (1988)
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[Publications] 山田 尚勇: 計測と制御. 27. 3-10 (1988)
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[Publications] 廣瀬 通孝: 計測と制御. 27. 43-48 (1988)
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[Publications] 黒川 隆夫: 計測と制御. 27. 49-55 (1988)
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[Publications] 馬場 〓一: 電子情報通信学会論文誌. J-70-D. 2321-2326 (1987)
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[Publications] 山本 栄: Trends in Ergonomics / Human Factors. IV-A. 195-202