1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62420037
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大坪 英臣 東京大学, 工学部, 教授 (20011132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 貴英 東京大学, 工学部, 助手 (90143388)
都井 裕 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40133087)
木下 健 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70107366)
吉田 宏一郎 東京大学, 工学部, 教授 (90010694)
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Keywords | 船舶構造応答 / 最適設計 / 3次元特異点分布 / ボルテラ汎関数級数展開 / 確率密度開数 / 非線形有限要素法 / 圧壊強度 |
Research Abstract |
1.正面波および斜め波に向って航行する船舶の構造応答を解明するためのプログラムを有限要素除を使用して開発中である. これは, 船種,波高出合い周期・角度を変化させ, また船舶のもつ弾性を考慮した場合とそれをしなかった場合の応解を計算させるものである. また, AIを用いて船体強度部材の最展設計を行うプログラムを一部開発した. 2.船体を含む一般の浮遊構造体の規測波に対する波荷重算定のため, 浅水影響を考慮した3次元特異点分布法に基づくポテンシャル計算プログラムを開発している. これにより通常状態における波浪荷重の非線形成分の効自を評価するための基準が得られる. 3.弱非線形の応答のうち, ボルテラ汎関数級数に展開した時, 3次以降の項が無視できるものについて, その確率密度関数について調べた. 通信工学の分野で知られている様に, ボルテラ2項展開された確率過程は標準正規型確率変数を利用して特性関数が得られる. 級数の第1項, 既ち線形応答が無視できる時は確率密度関数も計算できるが, その時平均値は安定して得られるものの正しい分散を得るためには, 特別の注意を要する事が明らかになった. さらに線形応答が無視できない場合の確率密度関数の近似式を求めて, 線形および非線形応答の干渉効果を明らかにした. 4.船体縦強度解析において有効な非線形応答解析法を開発することを目的に, 非線形有限要素法による構造要素の圧壊強度解析および動的応答解析を実施した. 前着については, 円筒銅菅・角型銅菅に対する圧壊実験も合わせて行ない・開発したプログラムが十分な精度を有することを確認した. 後者については特に動的接触問題に重点を置き, ペナルティ関数法の適用に関して検討した.
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[Publications] S.Kato; S.Ando; T.Kinoshita: Offshore Technology Conference. 4. 243-257 (1987)
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[Publications] 木下健,日根野元裕,加藤俊司: 日本造船学会誌. 699. 100-132 (1987)
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[Publications] 都井裕,弓削康平,永山隆昭,小畑和彦: 日本造船学会論文集. 162. 328-335 (1987)
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[Publications] 鈴木規之,都井裕: 日本造船学会論文集. 162. 364-373 (1983)