1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62450074
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石田 英夫 慶應義塾大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (00051300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重里 俊行 近畿大学, 商経学部, 助教授 (30122055)
奥村 昭博 慶應義塾大学, 大学院経営管理研究科, 助教授 (00101890)
佐野 陽子 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (10051210)
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Keywords | 人材 / 採用 / 育成 / 企業内教育 / 中途採用 / 出向 / 企業内昇進 / 雇入口給与体系 |
Research Abstract |
本年度も引き続いて、証券・金融企業のインテンシブ・インタビューをおこなった。外資系企業も後発的国内企業も、活発な業務の展開にあわせて人材の調達・開発・育成がおこなわれている。 外資系の証券会社は常々、業界の景気変動に応じてアクティブに人事政策をおこなっている。すなわち、ブームの時期には玉石混交でも、良好な人材の取り逃しを避けるために積極的に採用をおこなう。そして満杯になると採用を停止する。つまり、きわめて短期間に人材調達活動をおこなうのである。 これに比べると、日本の金融・証券企業はおおむね長期的な視野に立っている。中企業はもちろんのこと、小規模で成長率の高い企業の場合でも、採用は比較的慎重である。そして採用基準として、定着可能性や企業への忠誠度を考慮する。そのためには、給与や労働条件で折り合うばかりでなく、組織との相性のようなものを重視するようである。 本年度実施予定の従業員質問紙調査は、調査対象企業の都合により、本年度の始めに延期された。調査表は、調査の枠組に沿って作成し、印刷まで終了した。調査項目はつぎのとおりである。 1 給与、仕事内容、勤め先、人間関係にかんする満足度 2 就業継続意思、とくにディーラーの場合、何才まで続けたいか。 3 定年まであるいは定年後の就業予定 4 転職希望、転職チャネル、転職先の給与、同業他社の情報 5 海外勤務の関心度 6 企業文化(社風や組織風土) 7 仕事上のストレス要因とその影響 8 終身雇用や年功序列に対する意見 9 キャリアデベロップメントの計画
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 重里俊行: 日本労働協会雑誌. No.350. 37-45 (1988)
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[Publications] 石田英夫: 「新規事業の展開と人材戦略」機械振興協会経済研究所. 第1章. 12-28 (1988)
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[Publications] 石田英夫: 国際人流. 第21号. 21-24 (1989)
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[Publications] 石田英夫: 能力開発. Vol.9 No.12. 20-22 (1988)
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[Publications] 石田英夫: 慶應経営論集. 8. (1988)
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[Publications] 佐野陽子: 日本労務管理史 中條毅・菊野一雄 編. 33-61 (1988)
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[Publications] 石田英夫・梅澤隆 編: "リストラクチャリングの人材・組織戦略 躍進企業12社のケーススタディ" 日刊工業新聞社, (1989)
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[Publications] 佐野陽子: "企業内労働市場" 有斐閣, 1-274 (1989)