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1987 Fiscal Year Annual Research Report

地方政治システムにおける政治エリートのネットワークにかんする研究

Research Project

Project/Area Number 62510089
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

井上 寛  島根大学, 法文学部, 助教授 (10037004)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白倉 幸男  北海道大学, 文学部, 助教授 (20135643)
中村 宏  島根大学, 法文学部, 教授 (40093653)
Keywordsクリーク / マルチクリーカル / 切断点 / リーダー / フオロワー / 利益団体 / 系列化
Research Abstract

本年度の研究実施計画は島根県の政治的影響力者のプロフィールを作成することと, そのプロフィールをもとに面接聞き取り調査をすることであった. 前者については『山陰首長・議員名鑑』(山陰中央所報社, 1984)が役立った. ただし主として県議会議員に焦点をおいた. 面接はまだ完全ではないが, 現時点で見出されたことと, 確からしい仮説のいくつかを次のようにまとめることができる.
(1)県議定数41のうち自民党議員が大半を占めている. 自民党議員は企業経営者, 農漁協幹部, 代議士秘書などの経歴をもつ. 社会党をはじめ他の政党の議員は労働組合その他の団体の職員もしくは活動家出身である.
(2)異なる政治レベルの系列化が見られる. とくに自民党は竹下, 桜内, 細田という衆議院議員による系列化が著しい. 竹下(現総理)系列が最大であることは自然である. この系列化はクリークの一形態をとっている. 地盤や支援団体が明確になればなるほど, 社会構造の政治系列による分節化がすすむように思われる.
(3)しかしながら, 複数の議員が同じ利益団体の支持を受けることがあり, また利益団体は複数の政治系列にコミットすることがある. そして議員の中にはマルチクリーカルにいくつかのクリークに参加し, 結節の役割をはたしている. かれはそれによって実質的リーダーとなっている. これは政党の壁を越えることがある. 系列化によるリーダーとフォロワーの分化と異なる構造が見出されることになる.

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Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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