1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62510136
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
片岡 徳雄 広島大学, 教育学部, 教授 (80033687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大膳 司 広島大学, 大学教育研究センター, 助手 (60188464)
山崎 博敏 広島大学, 教育学部, 講師 (10127730)
倉田 侃司 広島文教女子大学, 短期大学部, 教授 (10071523)
喜多村 和之 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (30034664)
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Keywords | 教員養成 / 大学教育 / カリキュラム / 留学生 / 授業 / 教育実習 |
Research Abstract |
1)昭和63年度は、(1)大学における教育養成、(2)大学カリキュラム変化の要因、(3)留学生からみた日本の大学授業、の3調査を行った。 (1)教育養成調査は、新任教員の教職能力の現状を把握し、教員養成のあり方を検討することを目的とする。63年6月に広島大学の文・理・教育・学校教育学部の卒業生のうち教職に就いている者(教職経験4年以内の新任教員と管理職)に質問紙調査を行った。有効回答数は、新任教員298、管理職331であった。新任教員を勤務校別にみると、小学校では教科指導、中学・高校では学級経営の領域で力不足を感じていた。また女性が生徒指導や教育機器の取扱いに、非教育系学部の卒業生は生徒指導に力不足を感じていた。管理職は、新任教員の教職意識の薄弱士を批判していた。大学に対しては、仕事に直接役立つ授業研究、学級経営生徒指導への期待が大きい。教育実習に対しては、新任はモデル授業の観察機会の増大を、管理職は生徒指導、話し方技術、学校外職場体験などを望んでいた。 (2)大学カリキュラムの調査は、学生便覧を元に全国の四年制大学30校374学科・専攻の昭和48年と57年の10年間における解説授業科目数の変化の要因を分析した。変化は国立よりも私立が大きい。大学・学科別の属性別に分析すると、国立では学問領域のちがいが、私立では学生定員の変化、大学院設置なと組織的要因が、変化率に大きな影響を与えている。 (3)留学生からみた日本の大学授業の評価調査では、日本の大学授業の良い点、悪い点を指摘してもらった。よい授業の特性としては、文化系ではゼミや演習での討論、教師との緊密な接触、理科系では、授業のわかり易さが挙げられた。留学生の出身地域による違いは大きく、中国、ヨーロッパ、オセアニアからの留学生は厳しく反面-中国以外のアジア留学生は授業の満足度は高い。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 片岡徳雄、八並光俊: 広島大学教育学部紀要(第一部). 36. 43-51 (1987)
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[Publications] 片岡徳雄、八並光俊: 一般教育学会誌. 第9巻第2号. 44-50 (1987)
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[Publications] 山崎博敏: 広島大学教育学部紀要(第一部). 36. 53-61 (1987)
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[Publications] 角田昌子、須田康之: 広島大学教育学部紀要(第一部). 36. 63-73 (1987)
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[Publications] 片岡徳雄 編: "日本の大学授業の実証的研究" 玉川大学出版部, (1989)