Research Abstract |
1.暖帯照葉樹林帯に生息し幼虫越冬する種の中〓を採集して外部形態の記載を行う→キジラミ科については, 25種(ハイノキ科4種, エゴノキ科1種, ウコギ科1種, グミ科1種, イイギリ科1種, クロウメモドキ科1種, モチノキ科2種, センダン科1種, マメ科1種, トベラ科1種, クスノキ科4種, アケビ科1種, ニレ科2種, ブナ科4種)の虫〓を採集し, 外部形態の記載を終了した. コナジラミ科についてはわずかに3種(ツバキ科3種)であるが, 虫〓を採集して, 外部形態の記載を終了した. ・プレパラート標本を作成して, 内部形態の記載を行う→代表的な種および良好なステージの材料が得られた10種については, プレパラート標本を作成し, 内部形態の記載を行なった. 開放型のポーチ・ゴールタイプでは, 虫〓部の組織は比較的単純で, 細胞の増生によっている場合が多いが, 閉鎖型の複雑なタイプでは, 組織も複雑で, 肥大と増生の両方によるものと思われる. 次年度で更に種を増やして検討する. ・アブラムシ科の虫〓との比較→アブラムシ科の虫〓を充分に得ていないので, 次年度に実施したい. 2.成虫に中〓を形成させ, 虫〓の形成過程の記録をとる→研究のスタートが夏に入ってからになったので, 充分に実施できなかった. 次年度の当初(春〜初夏)に, 5〜6種にしぼって実施したい. 3.虫〓の各ステージのセクションを作成し, 虫〓の形成過程を組織学的に追跡→2に併行して, 次年度の当初に実施したい. 4.生物顕微鏡以外に電子顕微鏡による検討も行なう→1でプレパラート標本がそろってから, 次年度に実施したい. 5.時期の進んでいる種→2・3の通り.
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