1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550129
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
清水 幸丸 三重大学, 工学部, 助教授 (20023202)
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Keywords | 超低落差水車 / 水力発電用水車 / 魚が通過可能な水車 / 水槽実験 / 生物の生存 / 生物の流体機械 / スクリュータイプ羽根車 / 軸流羽根車 |
Research Abstract |
もし, 魚が運転中の水車内を自由に通過することができれば, 河川に棲む魚族の生態系を破壊することなく, 河川のいたるところに低落差の水車を設置することができる. このような水車を開発すべく, 本年度は次のような研究を行った. 1低落差及び低回転数のランナーを実際に設計製作した. (写真1参照)この羽根車と従来用いられている軸流羽根車(写真2参照)を用いて, ランナー内を魚や物体が流れる状態を観察した. a本年度の研究によって, ライナー形状が写真1のようなスクリュータイプであれば回転数が低く物体も羽根先端に衝突せずスムーズに流れることが明らかになった. このスクリュータイプの羽根車は低速回転で効率がよい. b写真2に示す従来タイプの軸流ランナーでは, 回転数が速く, 写真のごとく, 羽根の先端で通過物体がたたかれることが明らかになった. このタイプのランナーは, 回転速度を遅くすると, 効率が著しく低くなり実用的でない. 2図1に示すような低落差用水車を設計製作した. 落差30cmから60cmの超低落差で十分発電することが明らかになった. しかし, まだまだ効率が低く改良せねばならぬ点が沢山指摘されている. 3魚への損傷と水車ランナーの関係が相当明らかになってきた.
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