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1987 Fiscal Year Annual Research Report

アリウム属植物の休眠打破有効成分及びその作用機構の解明

Research Project

Project/Area Number 62560029
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

久保田 尚浩  岡山大学, 農学部, 助教授 (70033272)

Keywordsブドウ / 休眠打破 / アリウム属植物 / 打破の有効成分 / 揮発性物質 / 含硫化合物
Research Abstract

1.アリウム属植物に含まれる揮発性物質:これまでの研究で休眠打破効果の大きかったニンニク, ニラ, キニラ(黄化処理したニラ)及びラッキョウの揮発性物質をGCにより分析した. ニンニクの場合, 硫化アリル(CH2:CHCH_2)_2S, 2硫化アリル(CH_2:CHCH_2)_2S_2, 3硫化アリル(CH_2:CHCH_2)_2S_3, 4硫化アリル(CH_2:CHCH_2)_2S_4が含まれ, 特に2硫化アリルと3硫化アリルが多かった. ニラ, キニラ及びラッキョウについては上述の含硫化合物は少なく, これらよりも沸点の低い物質が含まれること, ニラ, キニラとラッキョウでは共通して含まれる物質とそうでない物質があることなどを認めたが, それらの物質を同定するには至らなかった.
2.休眠打破の有効成分:まず, 巨峰の1芽挿しを用いて, 上述のアリウム属植物, それに含まれる含硫化合物及びその関連化合物について塗布処理とヘッドスペース法による揮発物処理(24時間)の効果をみた. 塗布処理では2硫化メチル, 3硫化アリル, 2硫化アリル, ガーリックオイル(ニンニクの製油)で, また揮発物処理ではガーリックオイル, 3硫化アリル, 2硫化アリルで効果が大きかった. 次に揮発物処理の時間をかえてその効果をみたところ, 12時間処理では2硫化メチル, 2硫化アリル, 3硫化アリル, 硫化メチルで, また24時間処理では2硫化アリル, 3硫化アリル, 2硫化メチル, ガーリックオイルで効果が大きかった. マスカット・オブ・アレキサンドリア, ネオ・マスカット, マスカット・ベリーA, 巨峰, キャンベルアーリー, デラウェア6品種について打破効果をみた. 塗布処理では多くの品種で2硫化アリルとガーリックオイル, 次いで3硫化アリルの効果が大きかったが, 揮発物処理ではいずれの品種とも3硫化アリルの効果が最も大きく, 特にキャンベルアーリーとデラウェアで顕著であった. 2硫化アリルとガーリックオイルの効果はこれに次ぐものであった.

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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