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1988 Fiscal Year Annual Research Report

アリウム属植物の休眠打破有効成分及びその作用機構の解明

Research Project

Project/Area Number 62560029
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

久保田 尚浩  岡山大学, 農学部, 助教授 (70033272)

Keywordsブドウ / 休眠打破 / アリウム属植物 / 打破の機構 / 呼吸 / エタノール / 植物ホルモン
Research Abstract

前年度までに、ニンニク(garlic)を始めとしたアリウム(allium)属植物のいくつかにはブドウの芽に対する顕著な休眠打破効果があることを明らかにした。本年度はその作用機構を明らかにするために、休眠打破効果の大きいニンニクまたはその精油であるガーリックオイルの塗布あるいは気浴処理したブドウ挿し穂について、処理後発芽に至るまでの種々の生理活性の変化を調査した。1.'巨峰'の芽の呼吸発生は、ガーリックオイル処理区、無処理区ともに処理後一時的に増加し、その後は無処理区ではほとんど変化せず、またガーリックオイル処理区では増減を繰り返して、いずれも発芽期に急増した。2.'巨峰'の芽のエタノール含量は、無処理区では大きな変化を示さなかったが、ガーリックオイル処理区では処理1日後に急増した後、発芽に向けて減少した。芽のアセトアルデヒド含量は、無処理区では変動が大きく一定の傾向がみられなかったが、ガーリックオイル処理区では処理直後に減少した後徐々に増加し、発芽期には再び減少した。処理直後のアセトアルデヒドを除いては、両物質ともに無処理区よりもガーリックオイル処理区で多かった。3.'マスカット'枝梢中のABA含量は、自然条件では冬期の間中減少し続け、発芽期にやや増加した。ニンニク処理区、無処理区ともに処理直後に増加した後減少し、発芽期には再び増加したが、区による差は明らかでなかった。4.'マスカット'枝梢中のサイトカイニン活性は、自然条件では1月中旬に高まり、その後発芽期まで高い活性が続いた。ニンニク処理区、無処理区ともに処理後9日目に活性が増加したが、ニンニク処理区ではこの活性が発芽期まで続いたのに対し、無処理区ではその後低下し、発芽期に再び増加した。活性は常に無処理区よりもニンニク処理区で高かった。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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