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1987 Fiscal Year Annual Research Report

コウライシバに発生するピシウム病の発生生態と防除に関する研究

Research Project

Project/Area Number 62560045
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

谷 利一  香川大学, 農学部, 教授 (50035961)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 増田 拓郎  香川大学, 農学部, 助教授 (80133164)
Keywordsコウライシバ / Pythium graminicola / Pythium vanterpoolii / 春はげ症 / 不揃症 / 土壌液相率 / 土壌気相率 / 土壌透水係数
Research Abstract

ゴルフ場のコウライグリーンに多発する病害のうち, ピシウム菌に起因する春はげ症は防徐が極めて困難である. また, 不揃症は生理病の一種とみなされているが, 耕種的手段によっては発生が回避できない. 本研究では, 両症の発生主因と防徐法を検討した.
1.病原性の検討:春はげ症, 不揃症ともに, 発病部位からはPythium graminicola(Pg), P.torulosum(Pt), P.vanterpoolii(Pv)が高頻度に分離された. ノシバ子苗を用いた接種試験で, Pg, Pvは10°C以下で最も激しい病原性を示したが, Ptは5〜25°Cで病原性はなかった. 両症より分離した菌株間の病原性を比較したが, 有意差はなかった. 以上より, 両症状の主因はPgとPvであると結論づけたが, 症状間の差異については今後更に検討したい.
2.病原菌の周年動向:現在なお調査続行中であるが, 両症の発生箇所とも, 病原菌は初冬より増加するようである.
3.発病と土壌条件との関係:調査した3ゴルフ場のうち, 2ゴルフ場では春はげ症発生箇所の表層土は健全部に比べて液相率が大きく, 気相率が小さい傾向にあった. 他の1ゴルフ場では, 表層土に大差がなかったが, 下層土では発生箇所の透水係数が著しく悪く, 気相率も小さかった. したがって, 過湿になり易い土壌条件が本症の発生を助長する一因であると推定された.
4.殺菌剤による防除試験:ピシウム菌に選択的に有効な殺菌剤をグリーンに施用して検討した. 春はげ症について, 2月〜4月に数種の薬剤処理を行ったが, メタラキシルとヒドロキシイソキサソールの混合施用が有効のようであった. しかし, 完全に防除できなかったので, 更に検討したい. 一方, 不揃症では, メタラキシル含有殺菌剤はすべて有効であり, 同剤60mg/m^2を2月下旬に1回施用のみで極めて高い防除効果があった. 施用箇所からはピシウム菌が全く検出されなかった.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 反保宏行: 芝草研究. 17. (1988)

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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