1988 Fiscal Year Annual Research Report
計算機による自然言語医療データの意味理解処理に関する研究
Project/Area Number |
62580024
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
横田 将生 九州大学, 医学部, 講師 (50112313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 倫一郎 九州大学, 総理工学部, 助手 (20136550)
砂川 賢二 九州大学, 医学部, 助手 (50163043)
吉武 春光 西南大学, 商学部, 助教授 (30182744)
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Keywords | 自然言語理解 / カルテ |
Research Abstract |
病院カルテの一種退院サマリの自動理解処理を目標として研究を行っている。本年度達成された事柄は以下のようである。 1.資料整理蓄積:昨年度とほぼ同数の366件の手書の退院サマリをワードプロセッサを介して蓄積した。 2.資料分析:蓄積された自然言語データ366件(13,652文章)を計算機を利用して構文的に分析し、約700個(累計)の主要な動詞(主にサ変動詞)およびそれらの構造的特徴を抽出した。意味分析には有効な計算機による補助手段が存在しないため60件(約3000文章)に留った。この意味分析の結果、主要な事物概念範畴40個(累計)および属性約90個(累計)を抽出した。 3.プロトタイプシステムの作成:退院サマリを日本語談話として意味解釈するシステムの原形を作成した。 4.研究発表:今年度発表済および予定のものは、原著論文2件(査読有り)、シンポジウム(査読有り)、講演論文12件、合計15件である。
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[Publications] 横田将生: 電子情報通信学会技術研究報告. NLC88-11. 33-40 (1988)
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[Publications] 横田将生: 人工知能学会研究会資料. FAI8802-2. 11-20 (1988)
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[Publications] 横田将生: 電子情報通信学会論文誌. J71-D,10. 2120-2127 (1988)
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[Publications] 横田将生: 情報処理学会論文誌. 29-12. 1217-1225 (1988)
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[Publications] 横田将生: 「文法的知識と意味的知識の蓄積管理」シンポジウム. 37-44 (1989)
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[Publications] 横田将生: 人工知能学会研究会資料. KBS8805-1. 1-10 (1989)