1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63301061
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Research Institution | The University of Tsukuba |
Principal Investigator |
芳賀 紀雄 筑波大学, 文芸言語学系, 助教授 (20097827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗城 順子 高野山大学, 人文学部, 非常勤講師
三木 雅博 梅花女子大学, 文学部, 助教授 (70165992)
新間 一美 甲南大学, 文学部, 助教授 (40140389)
内田 賢徳 京都大学, 教養部, 助教授 (90122142)
小島 憲之 大阪市立大学, 名誉教授 (60046597)
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Keywords | 訓詰 / 出典 / 故事 / 和習 / 訓読語 |
Research Abstract |
1.当該研究の中心であり、初の試みでもある島田忠臣の『田氏家集』(巻之上・中・下三巻)の注釈は、昨年度の巻之上の六十九首に引き続き、今年度は巻之中の六十首について、小島憲之の指導、研究代表者のとりまとめのもとに、ほぼ実施計画通り、内容の検討を終えた。現在、分担執筆者が、各自の提出原稿を作製中であり、次年度に最終の検討・書式の統一などの整理を完了して、出版社に渡す予定である。なお、刊行は、『田原家集注巻之上』が1991年(現在は初校の段階)『巻之中』が1992年の見込み。 2.注釈と並行して作業を進めた紀長谷雄の作品集成・本文校定および索引作製も、計画通り、原稿の整備が、ほぼ完了した。現在、原稿の補訂の段階に入っており、『田氏家集注巻之中』とともに、1992年刊行の予定である。 3.一方、唐鈔本の『翰林学士集』『新撰類林抄』の本文校定・翻刻ならびに索引作製も完了し、現在は、一書にまとめるべく調整中である。これまた同じく1992年刊行の見込み。 4.月に一度ないし二度開いた定例の研究会における研究発表のうち、論文として公にしたもの(発表予定を含む)は、別記「11」の六篇である。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 三木雅博: "雨後の爽涼-白氏文集詩句の改変と新しい自然詠の誕生" 梅花女子大学文学部紀要(国語国文学篇). 第24号. 1-20 (1989)
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[Publications] 栗城順子: "平安初頭詩にみえる「心田」の語について" 高野山大学国語国文. 第15号. 11-20 (1989)
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[Publications] 新間一美: "須磨の光源氏と漢詩文-浮雲、白日を蔽ふ-" 甲南大学文学部紀要(国文学特集). 第76号. (1990)
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[Publications] 内田賢徳: "上代語シノフの意味と用法" 帝塚山学院大学日本文学研究. 第21号. 42-54 (1990)
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[Publications] 内田賢徳: "萬葉の見たもの" 吉井巌先生古稀記念論文集日本古典の眺望. (1991)
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[Publications] 芳賀紀雄: "上代詩歌における「和」の問題" 吉井巌先生古稀記念論文集日本古典の眺望. (1991)
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[Publications] 小島憲之(監修): "田氏家集注巻之中" 和泉書院, 270 (1992)
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[Publications] 村田正博・栗城順子(編): "翰林学士集・新撰類林抄本文と索引" 和泉書院, 280 (1992)
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[Publications] 三木雅博(編): "紀長谷雄漢詩文集並びに漢字索引" 和泉書院, 250 (1992)