グロ-バル気候変動の総合的研究

1990 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 63302017
• Research Institution: Kyoto University
• Principal Investigator: 山元 龍三郎 京都大学, 理学部, 教授 (50025235)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 住 明正 東京大学, 理学部, 助教授 (10179294) ; 田中 正之 東北大学, 理学部, 教授 (90004340) ; 鳥羽 良明 東北大学, 理学部, 教授 (50025277) ; 武田 喬男 名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (60022604) ; 松野 太郎 東京大学, 理学部, 教授 (40037172)
• Keywords: 気候変動 / 気候変動国際協同研究計画 / 二酸化炭素の増加 / 温室効果気体 / 測地学審議会 / WCRP研究協議会

Research Abstract

1.化石燃料の大量燃焼による大気中の二酸化炭素の増加など,温室効果気体の増加が地球の気候に著しい影響を与えることが,懸念されている。しかし,気候変動のメカニズムが充分に解明されていないので,国際学術連合会議(ICSU)と世界気象機関(WMO)が共同して,気候変動国際共同研究計画(WCRP)を推進している。わが国では,このWCRPに参加することが文部省測地学審議会から建議されて,昭和62年度から大学・気象庁などの機関において研究が進められきた。主な研究者をメンバ-とするWCRP研究協議会がその研究連絡に当たってきた。平成2年度が建議された計画の最終年度に当たる。
2.この総合研究(A)では,WCRP研究協議会が中心となって,全国のWCRP参加の大学などの研究機関の連絡を密にしわが国のWCRPを円滑かつ効果的に実施するために,WCRPニュ-ス第3号を刊行して,各研究の進捗状況などを広く関係者に衆知させた。また,平成2年11月26日〜28日の3日間に名古屋市において,第4回WCRPシンポジュ-ムを開催した。出席者は約150名にのぼり,53件の研究発表があった。最新の研究成果の発表や大規模観測計画の予備観測結果の報告があり,活発な討論がなされて,4年計画の最終年度としては予期以上の成果が挙がった。これらの内容は,約380頁のプロシ-ディングスとして印刷・刊行し,関係方面に配付したが,その内容はわが国のWCRPの著しい進展状況を示している。

Research Products

• [Publications] 松野 太郎: "WCRP NEWS 第3号" WCRP研究協議会, 19 (1990)
• [Publications] 山元 龍三郎: "WCRP第4回シンポジュ-ム報告集" WCRP研究協議会, 384 (1991)