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1989 Fiscal Year Annual Research Report

T細胞のヒト胸腺における分化成熟過程とそれに影響する各種因子の性格についての解析

Research Project

Project/Area Number 63440038
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

松本 脩三  北海道大学, 医学部, 教授 (80000933)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 武越 靖郎  北海道大学, 医学部, 助手 (50109427)
崎山 幸雄  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (80133734)
Keywordsヒト胸腺細胞 / T細胞レセプタ-遺伝子 / CD4+8+胸腺細胞 / 2H4+胸腺細胞
Research Abstract

1.ヒト胸腺細胞よりCD3 dull positive、bright positive細胞を得るため、乳幼児の開胸手術時の胸腺より分離した胸腺細胞を12ー26%のBSA密度勾配法にてIーIV画分に分画した。画分IーIIにはCD3 bright positiveでPHA刺激によりILー2を産生する細胞、画分IIIにはCD3 dull bright positiveでILー2産生能は低いがILー2反応性を有する細胞、画分IVにはCD3 dull positiveでILー2に反応性の極めて低い細胞がそれぞれ濃縮された。ついで画分I、III、IVについてCD3と2H4、4B4発現を検討したところCD3+2H4+細胞は12.0%、4.7%、2.8%と低比重より高比重に次第に減少し、CD4+CD8+細胞は33.3%、53.1%、89.0%と増加傾向を示した。次いでPHA、PMA、Ca ionophore、ILー4をそれぞれ単独もしくは組合せて画分III、IVの細胞と48時間培養し画分に含まれるCD3+2H4+細胞、CD4+CD8+細胞の変化を検討した。CD3+2H4+細胞は画分III、画分IVのいずれにおいても培地のみの2.4%、4.2%から20.8%、21.5%とILー4刺激下においてのみほぼ臍帯血に準じた発現を認めた。またCD4+CD8+はIL-4+PMAの刺激下でのみ89%、53%から26%、12%と著減し、この条件下でCD4-CD8+細胞は2.1%、3.8%から41.3%、72.4%に増加、CD4+CD8-細胞は38%、4.4%から16.4%、0.6%に減少した。これらのことから画分III、IVのいずれの細胞もILー4とPMAの存在下でCD3+2H4+、CD3+CD8+を有意に増加し得ることが示された。
2.画分III、IVの細胞より高分子DNAを抽出し、EcoR1、BamH1、HindIIIの制限酵素で切断、T細胞betaレセプタ-遺伝子の再編成を検討したところ両画分由来の細胞にも再編成の可能性が示唆された。PMAとILー4刺激によるT細胞レセプタ-のDNAレベルでの発現調節を検討中である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 仲西正憲他: "ヒト胸腺におけるT細胞レセプタ-のDNA解析"

  • [Publications] 富沢一浩他: "ILー4によるヒト胸腺細胞のCD4・2H4抗原発現調節"

  • [Publications] 大石勉他: "リンパ球の細胞間相互作用の出生後の発達" 生体防御. 6. 65-72 (1984)

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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