1988 Fiscal Year Annual Research Report
学校数学におけるパソコン利用の非CAI的授業とその教材開発の実践的研究
Project/Area Number |
63450098
|
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
佐伯 卓也 岩手大学, 教育学部, 教授 (90003920)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小宮山 晴夫 岩手大学, 教育学部, 講師 (90042762)
中嶋 文雄 岩手大学, 教育学部, 助教授 (20004484)
沼田 稔 岩手大学, 教育学部, 助教授 (50028255)
佐々木 盛男 岩手大学, 教育学部, 教授 (10003922)
|
Keywords | 学校数学 / パーソナルコンピュータ / CAI / 教材開発 / 授業実践 / KR情報 |
Research Abstract |
普通教室においての学校数学教材のパソコン利用材料開発とそれを利用しての授業実践を実施した。その間、ややあいまいであった 「非CAI的授業」 の概念を教育学部の立場から、次のように明確にした。すなわち、授業は(1)提示(2)受容(3)応答(4)評価(5)KR、となるが、その中で、パソコンは主として(1)提示場面に利用し、残りの(4)、(5)は主として教師が自ら担当する授業と位置づけた。このため、従来大へん煩雑であったフレーム型CAIに見られたような 「KR」 部分のソフト開発がいらなくなり、ソフト開発が容易にったこと。また、そのため教師本来の評価KR部分の生徒へのかかわりが、でてきたこと、等のメリットが確かめられた。代表者は、このような立場で中学生対象のパソコン教材、パスカルの定理、球の表面積と堆積、パスカルの三角形、回転体の体積を開発し、授業実践を経て教材を評価した。沼田は中学生対象とはしぼらず、計算そのものではなく計算の手順、倫理の道筋に留意して、原始根、線形変換、定差集合、連分数展開、正多面体の図、Inversive Planeなどの教材ソフトを作成した。中嶋はDuffing方程式の解について研究し、それから微分方程式のソフト作成の糸口をさぐろうとした。小宮山は高等学校数学における、一次変換の固有値のイメージをパソコンディスプレイによるグラフィック化する問題にとりくみ、一応の成果を得た。最後に佐々木は小学校算数科に焦点をしぼり、パソコン教材になる部分、話題等の問題にとり組んだ。 今後の予定として、中学校数学のうち、CAI教材を作成することにより一斉授業にしにくいとされるものが解消できると考えられているが、現在オーサリングシステムのサポートがない題材のパソコンソフトの作成をめざす。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 佐伯卓也: 岩手大学教育学部付属教育工学センター教育ごうがく研究. 10. 1-8 (1988)
-
[Publications] 佐伯卓也: 教育工学関連学協会連合第2回全国大会論文集. 1988. (541-542)
-
[Publications] 佐伯卓也: 岩手大学教育学部研究年報. 48. 210-218 (4988)
-
[Publications] 佐伯卓也: 東北数学教育学会年報. 20. (1989)
-
[Publications] 佐伯卓也: 東北数学教育学会年報. 20. (1989)
-
[Publications] Fumio,NAKAJIMA: Journal of Difforential Equation.