1988 Fiscal Year Annual Research Report
対話性を重視した言語処理系のハードウェア化に関する研究
Project/Area Number |
63460223
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
板野 肯三 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (20114035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 育男 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (70133022)
田胡 和哉 筑波大学, 電子情報工学系(現・東京大学・工学部計算工学, 助手 (10188229)
和田 耕一 筑波大学, 電子情報工学系, 講師 (30175145)
佐々 政孝 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (20016182)
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Keywords | プログラミングサポート / 言語処理系 / 言語処理系のハードウェア化 / レジスタ転送レベルのハードウェア設計 / スキャナ / パーサ / 構文不インタプリタ / LSI向きハードウェア設計 |
Research Abstract |
高水準言語によるプログラミングを効果的に支援するためには、道具としての言語処理系がきめ細かくプログラミングの過程をサポートすることが不可欠であることは勿論であるが、言語処理系の処理速度も重要な要素である。本研究では、このような状況を踏まえて、言語処理系をLSIとして実現するための設計技術の確立を目標とした。具体的には、コンパイラ,構文指向エディタ、インタプルタといった言語処理系は、内部に共通の処理を多く含んでいるので、アルゴリズム自体を解析してハードウェアに適した処理方式を開発することにした。設計はまずアルゴリズムレベルのハードウェアの設計から始め、レジスタ転送レベルの設計とシミュレーションによる検証を目標にした。特に現在、処理系の内部の実現について十分な経験の蓄積されているもののうち、スキャナやパーサ、構文不インタプリタなどに関して高水準の設計から、具体的な設計へと展開を行った。基本的な設計の手順は、まず、μADL言語を用いてハードウェアのアルブリズムを記述したのち、レジスタットであるPL/Oを対象言語として、スキャナ、パーサ、構文不インタプリタの設計を行った。レジスタ転送レベルの設計に関しては、C言語を用いて、プログラミングに特殊な工夫を行って、レジスタ転送レベルの記述の制限を満足させるようにし、このC言語の記述をコンパイルして実行することでシミュレーションを行った。構文不インタプリタの設計においては、当初計画していたよりもよい結果がシミュレーションの結果得られ、ハードウェアのモジュール設計も何回かの改良を経て、かなりきれいな設計を得るのに成功した。また、今回の設計・改良の作字の過程で、ソフトウェア向きのアルブリズムをハードウェア向きに変換する際の方針がいくつか得られた。
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