1989 Fiscal Year Annual Research Report
歯・顎・口腔領域における東洋医学の基礎並びに臨床的研究
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63480450
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
谷津 三雄 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (80050003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 俊輔 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (10160889)
坂本 嘉久 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (50162318)
渋谷 鉱 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (70130523)
石橋 肇 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (90184564)
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Keywords | 東洋医学 / 皮膚温 / 脳波トポグラフィ / 針灸治療 / 針刺激 |
Research Abstract |
東洋医学療法の科学的解明化を基礎および臨床的の両方面から観察した。前年度は鍼灸療法の効果判定について深部温、鼓膜温を用いてそのタイプを4型に分類できた。今年度は、これらの指標に皮膚血流測計(レ-ザ-ドップラ-式)と脳波の測定に24時間型連続血圧計を新規購入し、血圧の測定を行いあわせて検討を加えた。 1.基礎的研究 (1)針灸効果の自律神経系に及ぼす影響 手背、足背部の皮膚温は自律神経系の影響を鋭敏に反映する。そして皮膚温とレ-ザ-ドップラ-式血流計のMassとflowはいずれも相関関係を見た。そこて、針灸治療時の客観的効果判定に末梢血流の改善効果から、その指標となりうるものと考えられる。 (2)針灸治療時の脳波分析 健康成人ボランティアを対象に、灸頭針3兆(合谷一曲地を使用)を行い、針刺入直後、灸頭針1兆、2兆および3兆直後と抜針後の1、3および5分後を脳波トポグラフィで観察した。その結果、EEGパワ-スペクトル変化で前頭葉から頭頂葉領域にかけてのα波、θ波帯の増大がみられた。従って、不安の解消、快適状態を導きだしたものと考える。 2.臨床的研究 血圧変動は比較的急激な変化(短期変動)を一日を単位とした緩徐な変化(日内リズム)に分類される。とくに、高血圧症を有している患者ではその日内リズムの把握が行われたうえでの薬物投与など治療計画がなされるべきである。そこで、針灸治療時の血圧変動を観察し日内レベルとの対比において検討中である。特に、非観血的連続血圧測定器(フィナプレス)および日本コ-リンCBM7000を使用して針刺入から針灸治療中の血圧変動について検索中である。
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Research Products
(2 results)