1988 Fiscal Year Annual Research Report
高温気相種分析用赤外分光器の開発とハロゲン化物への応用
Project/Area Number |
63550496
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
不破 章雄 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60139508)
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Keywords | in-situ分析 / 赤外分光分析 / ハロゲン精錬 |
Research Abstract |
本研究は高温における反応金属気相種をin-situ的に赤外分光分析し、標準スペクトルデータの収集により反応生成物の構造に関する理解を深め、反応の速度的な研究をすることを目的としている。今年度はその装置の設計、製作を中心に行った。 本研究において使用する装置は大きく2つの部分 1.リアクター部(加熱装置、石英製の反応容器、生成析出物の析出速度測定用連続重量測定部など)、反応ガスの供給系、排気系、除外装置 2.赤外吸収スペクトル測定部より構成されている。 リアクター部における加熱装置は、反応温度、反応雰囲気、発熱体の特性等を考慮して設計、採用機種の選定を行なった。また同時に使用発熱体と反応容器、反応雰囲気、電源装置の適合性も明らかになった。配管関係では、反応、生成ガスに対する耐食性及び機械的強度への配慮から、接ガス部を中心とする全体の配管に316ステンレスを用いる様設計を行ない、製作を行なった。 赤外スペクトル測定部は、赤外分光光度計の選定、購入をはじめ、機器測定部への必要な改造(加熱装置から発生する放射及び幅射熱防御など)を中心として行なった。スペクトル吸収のためのガスセル選定については、生成ガスの種類及び性質、赤外吸収波数等と、ガスの導入温度によるガスセル自体の機械的、科学的強度等に特に配慮し、調査、選定を行なった。ガスセルに関しては、今後必要であれば改造を行なう予定である。
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