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1988 Fiscal Year Annual Research Report

時間、場所を軸とした3次元空間における疾病発生様式の理論疫学的研究

Research Project

Project/Area Number 63570263
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

柳川 洋  自治医科大学, 医学部, 教授 (30077169)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤田 委由  自治医科大学, 医学部, 講師 (70173440)
永井 正規  自治医科大学, 医学部, 助教授 (90124403)
Keywords流行現象 / 時間空間集積性 / 家族集積性
Research Abstract

1.小地域単位の観察による時間空間集積性について
流行現象は、一定の期間・一定の空間において事象が多く発生する現象と考えられる。そこで、空間を限定した上で一定の期間における事象の発生パターンを数量化して流行の強度を示すことを試みた。事象が一様に起こると仮定して、発生パターン各々の生じる確率を計算することにより、指標値の確率を計算した。時点及び発生数が増加するにつれ、発生パターンが著しく増加するため、指標値に対応する確率は、モンテカルロ法によりシュミレーションを行い求めた。
この結果、ある地域で一年間の発生数がわかっているとき、月別の発生パターンを数量化して、偶然生じた結果か、何らかの要因によって集中して発生したかを判定することが可能となった。
2.原因不明疾患および既知感染症の考察
原因不明疾患として川崎病をとりあげ、その同胞発生例について家族集積性について考察した。その結果、川崎病患者の同胞からの発病率は一般人口からの発病率に比較して著しく高く、家族集積性があることが推定された。
その他既知の感染症について、流行の大きさを示す指標を考察することにより、流行現象を明確化し得る指標を得た。これにより、流行の始期を適切に把握し、対策に反映させ得ることが可能となった。
以上から、流行現象を一定の数値で分析し得る手段が得られたことになるが、今後は更に空間的な集積度について考察を深めていく必要がある。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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