1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63570345
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平井 浩一 東京大学, 医学部, 助手 (10156630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三崎 義堅 東京大学, 医学部, 医員
滝沢 始 東京大学, 医学部, 助手 (80171578)
堀内 正 東京大学, 医学部, 医員 (20173627)
高石 敏昭 東京大学, 医学部, 助手 (40154736)
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Keywords | 結合織肥満細胞 / 粘膜肥満細胞 / 好塩基球 / ヒト / ヒスタミン遊離 / 試験管内生存延長 / 血液細胞増殖因子 |
Research Abstract |
1)ヒト皮膚・腸管粘膜、肺を、chopperにて細切し、酵素処理を行うことによって、肥満細胞を分離することが可能であった。皮膚皮膚細胞は5.1pg/cell、肺肥満細胞は4.2pg/cellのヒスタミンを含有していた。ヒスタミン遊離は、皮膚ではFMLP(-)、SubstanceP(SP)(+)、compound(+)、A23187(+)であり腸管では、FMLP(-)、SP(-)、compound(-)、A23187(+)であり、肺ではFMLP(-)、SP(+)、compound(-)、A23187(+)であった。またヒト好塩基球は、FMLP(+)、SP(-)、compound(-)、A23187(+)であった。 2)いかなる血液細胞増殖因子が、細胞の活性化また試験管内での生存延長に関与するかを検討した。ヒト好塩基球では、ヒトIL-3とGM-CSFが、温度一、時間一、用量一依存性に、ヒスタミン遊離反応を増強した。これらの増強は、抗IgEのみならず、FMLP、A23187にても認められ、IgE-非依存性であると考えられた。一方他のCSF(G-CSF、M-CSF、IL-4)は何等影響を与えなかった。正常人末梢血より、好塩基球を90%以上に精製する方法を開発し、これらの精製好塩基球を用いて、血液細胞増殖因子が試験管内で生存延長を誘導するかを検討した。IL-3とGM-CSFは有意に生存を延長せしめ、特にIL-3の作用は強く、2週後でも約50%の好塩基球が生存していた。G-CSF、M-CSF、IL-4は何等影響しなかった。 3)以上より、ヒト肥満細胞にも解剖学的分布の違いで、neterogeneityが存在する。何故なる血液細胞増殖因子が各肥満細胞の機能活性化、試験管内生存延長に作用あるかは現在検討中である。
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Research Products
(2 results)