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1988 Fiscal Year Annual Research Report

虚血性神経細胞傷害と興奮性神経伝達物質の役割

Research Project

Project/Area Number 63570687
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

桐野 高明  帝京大学, 医学部, 助教授 (10161605)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高木 清  帝京大学, 医学部, 講師 (40197059)
田草川 豊  帝京大学, 医学部, 講師 (10179591)
後藤 修  帝京大学, 医学部, 講師 (40134598)
田村 晃  帝京大学, 医学部, 教授 (80111532)
Keywords小脳 / プルキンエ細胞 / 顆粒細胞 / 虚血 / 細胞死
Research Abstract

ラット大槽内に人工髄液を強制的に注入し全脳虚血を負荷した。注入にはペリスタルティックポンプを使用した。注入速度を約2ml/分の速度で頭蓋内圧は100mgHg以上に容易に上昇した。注入開始直後に反応性の血圧上昇を認めるため、ハロセン麻酔とアルフォナードの注入により血圧を低下させた。頭蓋内圧が収縮期血圧より25mmHg以上高い時間を全脳虚血時間と考えた。この間血圧のみならず呼気ガスの炭酸ガス分圧、動脈血の酸素、炭酸ガス分圧(pO_2>100mmHg、30<pCO_2<40)、体温をモニターした。呼吸は人工呼吸器によって調節した。10分間の全脳虚血の後、30分間動物の全身状態を観察した後に気管内挿管を抜去した。全脳虚血後の後3h、6h、12h、1d、2d、4d後に動物を経心的に灌流固定し、光顕・電顕標本とした。4d群では全てのラットにおいて海馬CAIに錐体細胞の脱落が認められた。従って、全脳に対してたしかに虚血が加わっているものと考えられた。小脳病変の観察は小脳虫部の矢状断面を対象にして行なった。プルキンエ細胞の約1/2が10分間の虚血によって破壊された。しかし、その病変の進行速度はいわゆる「遅発性神経細胞壊死」とは異なるものであった。虚血後3時間〜6時間でほとんど全てのプルキンエ細胞は濃染し、その後この染色性は消失した。従って、虚血後大部分のプルキンエ細胞には染色性の亢進を伴なう変化が発生することが明らかとなった。しかし全てのプルキンエ細胞が壊死におちいるわけではなく、そのうちの1/2以上が回復し、虚血4日目に観察した時には正常の形態を示していた。従って、虚血性プルキンエ細胞の虚血性壊死に至る変化には、これまでに明らかにされていない変化が含まれている可能性が示された。今後さらに、詳細な観察をつづけていく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Kirino,T,;Tamura A,;Sano K:"Early and late neuronal damage following cerebral ischemia." Plenum Publishing Corporation, 23-34 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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