1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63640005
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
入谷 明 京都大学, 農学部, 教授 (80026385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 基子 静岡大学, 理学部, 助教授 (40021951)
帯刀 益夫 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (10099971)
山内 一也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30072888)
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (10089120)
畑中 正一 京都大学, ウィルス研究所, 教授 (30142300)
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Keywords | カニクイザル / 体外培養 / 胚割球の分離 / 胚の分化と増殖 / 再構成卵巣 / 癌遺伝子 / F9細胞 / グロビン / チミヂンキナーゼ遺伝子 |
Research Abstract |
生殖系列の維持機構そのものを配偶子の分化、受精着床および初期発生に分けて基礎生物学的な機構の解明を個体、器官、細胞及び分子の各レベルで解明を進めながら、その成果を体外受精、胚操作および胚移植などの生殖諸相の人為調節に結び付けるのが目的である。哺乳動物胚の体外培養操作法を確立するために、カニクイザルとウシの体外受精胚が用いられた。サルでは排卵卵子の体外受精から2細胞期までを血清非添加培地で培養し、その後を血清下では5割が媒精後4日で桑実胚に達した。ウシでは顆粒膜細胞で前もって条件付けした媒地では体外成熟体外卵子が10%程度ではあるが胚盤胞期にまで発育した。媒地中の増殖分化因子の同定も進められた。胚割球の増殖と分化能との関係がウシ体外受精由来分離割球で調べられ、8分割球由来2割球からの胚盤胞期への発生能が認められた。ラット胚では発育ステージの異なるサイトプラストとカリオプラスト融合胚の発生能の研究から2細胞期サイトプラストの核分化能が示唆された。さらに生殖系の異常な分化をおこす要因や機構を再構成卵巣を用いて解析する目的で懸下点滴培養法で効率よくマウス再構成卵巣を作出し、雌の腎臓皮膜下へ正常に正着発達した。初期発生の機構を分子レベルで解析するため、分化器官での癌遺伝子の動態と発現を調べ、ラット脾でのCーablやヒト肝でのCーmycその他の発現を調べると共に未分化F9細胞にのみ存在する因子の同定も行なわれた。外来遺伝子の導入はその遺伝子の発現機構や機能解析の有効な手段となる。染色体上の指定された位置に遺伝子を導入するために、マウス赤白血病細胞へグロビン/チミヂンキナーゼ遺伝子を導入したところ内在性のグロビン遺伝子の発現阻害が認められた。マウスβ型インターフェロン(If)遺伝子を導入されたマウスではCd^<2+>の誘導により血中に高いIf活性を認め、ウィルス感染に強い耐性を示した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Mihara,K.: Biochemical and Biophysical Research Communications. 154. 1061-1066 (1988)
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[Publications] Himeno,Y.: Liver. 8. 208-212 (1988)
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[Publications] Iwakura Y.: The EMBO Journal. 7. 3757-3762 (1988)
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[Publications] Asano,M.: Microbiol.Immunol.32. 589-596 (1988)
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[Publications] Mishina,Y.: Cell Differentiation. 22. 259-266 (1988)
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[Publications] Iritani,A.: "In vitro fertilization using frozen semen and follicular oocytes matured in culture" New York Academy of Sciences, 584-590 (1988)