1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63860019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大里 正一 東京大学, 農学部(林), 教授 (30011935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 猛彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (50134797)
塚本 良則 東京農工大学, 農学部, 教授 (60014924)
橋本 康生 富士インジニアリング(株), 研究開発部, 部長
原島 康行 イワフジ機構(株), 研究開発部, 部長
長岡 稔 イワフジ工業(株), 研究開発部, 部長
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Keywords | 架線 / 伐出 / ハ-ベスタ- |
Research Abstract |
平成元年度の研究実施計画に基づいて実施した結果は、概ね次に述べる通りである。 1前年度輸入がおくれた作業機の部分を自走搬器に取り付け、マッチングをおこなった結果次のような改良点が見い出された。 (1)立木を把持するためにリモ-トコントロ-ルで作業機の方向を決定するためのロ-テ-タが必要である。 (2)立木に対するアプロ-チ用索を自走搬器の下部央央に移動して取り付けることにより搬器のバランスをとる必要がある。 (3)1人用可搬式チェ-ンソ-を用いた伐倒では、追口切りをおこなった後、契を入れて伐倒するが、本機においてもそれに相当するなんらかの装置が必要である。 2今回は上記の改良点について次のような対策をおこなった。 (1)油圧ロ-テ-タを作業機上部に取り付けた。 (2)アプロ-チ用ロ-プを自走搬器下部中央に移動するため設計変更をおこない改良した。 (3)追口切り後、伐倒方向を決定するための装置については検討中である。 3イワフジ機構(株)水沢工場敷地内の常設主柱に架線をかけ、自走搬器を走行させ、架線近くにセットした立木を用いて、(1)立木の根元に対するアプロ-チ、(2)伐倒装置の作動、(3)枝払い装置の作動、(4)玉切り装置の作動などをおこない機能検査をおこなった。その結果、諸装置はいづれもほぼ正常に機能した。 以上改良の結果、最下検討中の伐倒方向決定装置を除いて、概ね本年度の研究目標は達成したものと思われる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 大里正一: "架線集材用グラツプルの模型実験(II)ー最大降下把持角度についてー" 東京農工大学農学部演習林報告. 26. 59-62 (1989)
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[Publications] 新井雅夫: "草木演習林伐出作業における作業員の歩数" 東京農工大学農学部演習林報告. 26. 51-58 (1989)
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[Publications] 大河原昭二: "架空線集材の横取り作業における荷掛手の手に作用する索張力の理論的解析" 岩大大学農学部報告. 19. 83-91 (1989)
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[Publications] 大里正一: "架線用ハ-ベスタ-の試作(I)ー無線自走式搬器とハ-ベスタ-とのマッチングについてー" 第101回日本林学会大会発表論文集. (1990)