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1988 Fiscal Year Annual Research Report

自動ベクトル化知的コンパイラの開発

Research Project

Project/Area Number 63880009
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

津田 孝夫  京都大学, 工学部, 教授 (60025905)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中谷 いつ子  京都大学, 工学部, 教務職員 (40115902)
岡部 寿男  京都大学, 工学部, 助手 (20204018)
国枝 義敏  京都大学, 工学部, 助手 (90153311)
大久保 英嗣  京都大学, 工学部, 助教授 (60127058)
Keywords自動ベクトル化コンパイラ / 制御関係解析 / データ参照関係解析 / 一重化 / 最適ベクトル化ループ選択 / 部分ベクトル化 / ベクトル計算機 / 間接参照ベクトル命令
Research Abstract

今年度は計画どおり以下の作業項目に付いて作業を行った。1.データ参照関係解析アルゴリズムに与えるべき知識のまとめ、2.コンパイラに与える知識としての現状の各種ベクトル計算機の性能諸元調査、3.制御関係解析部の内部仕様設計、4.データ参照関係解析部の内部仕様設計、5.部分ベクトル化判定部の内部仕様設計、6.ベクトル中間コード変換部の内部仕様設計、7.制御関係解析部のコーディング及び単体テスト。この内1.及び4.のデータ参照関係解析アルゴリズムについては、従来の解析では必要条件でしか解析できなかったため、依存を正しく検出できなかった場合でも、線形計画法の中の整数計画法を応用することにより、必要十分な解析を行って厳密に依存を検出できる場合があることが判明した。同時に、従来の方式で最も一般的であると思われるBanerjeeテストと、我々が採用している数式処理法並びにソート・マージ法との解析能力に関する比較も行った。その結果、数式処理法はほぼBanerjeeテストと同等の能力を有しており、それを補完するソート・マージ法は、より優れた解析能力を有することが判明した。2.の性能評価と同時に行った、現存の唯一の自動ベクトル化PASCALコンパイラであるCRAY社製コンパイラの自動ベクトル化機能に関する調査では、本研究のコンパイラに比して、CRAY社製コンパイラは数段能力の低いものであると判明した。3.の制御関係解析については、まったく新しい手法を開発し、論文にまとめ投稿中である。2.の性能評価においては、5.に重要な間接メモリアクセス・ベクトル命令の性能を中心に調査した。その結果、HITAC S-82Oシリーズでは、直接参照命令と同程度のスピードが得られるのに対し、FACOM VPシリーズでは3〜4倍、NEC SX-1では8〜9倍遅くなることが判明した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Takao Tsuda: Proceedings of SUPERCOMPUTING '88 November 14-18,1988,Orlando,Florida(IEEE Computer Society).182-189 (1988)

  • [Publications] Takao TSUDA: Proceedings of the IFIP WG 2.5 Working Conference on Aspects of Computation on Asynchronous Parallel Processors,Stanford,CA,USA,22-26 August,1988,edited by M.H.Wright,Elsevier Sci. 101-110 (1989)

  • [Publications] 津田孝夫: "岩波講座ソフトウェア科学9数値処理プログラミング" 岩波書店, 366 (1988)

URL: 

Published: 1990-12-19   Modified: 2016-04-21  

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