2016 Fiscal Year Annual Research Report
3次元シミュレーションを用いた超新星からの重力波放出の予言
Publicly Offered Research
Project Area | New development in astrophysics through multimessenger observations of gravitational wave sources |
Project/Area Number |
15H00789
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
滝脇 知也 国立天文台, 理論研究部, 助教 (50507837)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 重力波 / 超新星 / ニュートリノ / 流体不安定性 |
Outline of Annual Research Achievements |
超新星からの重力波は重い物質が速く非球対称的に動くことから生じる。超新星爆発時に生じる重力波について、以下のような研究を行った。論文ごとに紹介する。 Sotani and Takiwaki 2016: シミュレーションデータをバックグランドに線形摂動の理論を用いて、超新星重力波の周波数進化を見積もった。線形摂動理論を用いると、その重力波の物理的な起源が明確になる。原始中性子星でも孤立した中性子星で用いられるのと定性的に似た近似公式でその周波数が予想できることが分かった。 Kuroda et al 2016: 定在降着衝撃波不安定性が起きた場合の重力波波形を一般相対論的シミュレーションで予想した。状態方程式が柔らかい場合、これまでの計算では見られなかった低周波数(100-200Hz)の強い重力波が生じることが分かった。 Nakamura et al. 2016: 超新星からの重力波、ニュートリノ、光の信号の同時観測で何がわかるのかについて、一つのモデルを用いてコンシステントに見積もった。 Takiwaki et al. 2016:高速自転している星が超新星爆発を起こした場合、中心で非軸対称不安定が生じて、これまでとは違ったニュートリノ加熱の爆発機構になることが分かった。この爆発からは特徴的なニュートリノ、重力波が生じるがそのシグナルについては改めて論文にする予定である。このシグナルから原始中性子星の自転の周期が求まる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)