2015 Fiscal Year Annual Research Report
環境に応じて運動するスライム構築の実現に向けたシステムデザイン
Publicly Offered Research
Project Area | Development of Molecular Robots equipped with sensors and intelligence |
Project/Area Number |
15H00791
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
眞山 博幸 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (70360948)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ソフトマターの物理一般 / 非平衡非線形現象 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画に沿って北大・角五彰准教授との共同研究が進展し、研究成果が得られている。 1.微小物体の運動性を高めるための表面構造について:水中のバクテリアなどの微生物の運動では駆動力の大きさを考えることも重量であるが、運動の際に流体から受ける抵抗にも注目しなければならない。この問題を理解するために、異なる表面構造(ラテックスビーズ、高分子ブラシで表面修飾したシリカビーズ、ゲルビーズ、窪みのあるシリカビーズなど)を有したシリカビーズを作成し、光ピンセットにより低レイノルズ数の領域での流体から受ける力の大きさを測定した。その結果、Stokesの抵抗則で流体力学的半径を評価したときに高分子ブラシで表面修飾したシリカ粒子が実効的なサイズ一番大きく、その反対に表面に窪みがある微粒子とゲルビーズは小さかった。この結果から、力を発生させる際は流体力学的半径を大きくすること(大きく流体をかく)で大きな駆動力が得ることができること、表面にわざと凹凸をつくることで駆動力を発生させた後に抵抗を小さくすることができることが分かった。実際の微生物の運動と比較することが今後必要となる。 2.微小管(細胞骨格)の力学的特性:これまでの共同研究から、微小管の破壊現象から力学的性質の1つであるYoung率を定量的に評価する理論を確立した。今年度の共同研究ではこの理論を基本にして微小管の屈曲による破壊現象を理解することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画に沿って共同研究を遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では、これまでの共同研究を展開させるとともに、これまで進めてきた埼玉大学・根本直人教授との共同研究を本格的に遂行する。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 破壊現象から評価した微小管のヤング率2015
Author(s)
眞山博幸, Arif. Md. Kabir, 井上大介, 濱野芳美, 佐田和己, 角五彰
Organizer
日本物理学会 2015年秋季大会
Place of Presentation
関西大学(千里山キャンパス)
Year and Date
2015-09-16 – 2015-09-19
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