2016 Fiscal Year Annual Research Report
環境に応じて運動するスライム構築の実現に向けたシステムデザイン
Publicly Offered Research
Project Area | Development of Molecular Robots equipped with sensors and intelligence |
Project/Area Number |
15H00791
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
眞山 博幸 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (70360948)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ソフトマターの物理一般 / 非平衡非線形現象 |
Outline of Annual Research Achievements |
環境に応じて運動する微小物体について、駆動力の発生方法など、基本的な知見を得るために実験と理論の両面から研究を行った。今年度も幾つかの共同研究を進展させ、その中で研究成果を得たので、以下簡単に説明する。 1.気液界面上での微小物体の移動と物質輸送:気液界面上の微小物体(疎水性高分子の粉体で気液界面を安定化させた体積15マイクロリットルの水滴:リキッドマーブル)の周囲に表面張力の勾配をつくりだすことで、物質輸送させたのち、内部の物質を放出する手法を確立した。具体的には、遠赤外線レーザーをリキッドマーブルの表面に照射し、局所過熱を誘起し、それによって数マイクロニュートンの力を発生させた。研究成果はAdvanced Functional Materialsに掲載され、論文の引用回数は順調に伸びており(被引用回数19回)、微小物体による物質輸送に関する重要な論文として注目されている。 2.微小管の力学的特性:これまでの実験的研究から、微小管の応力-ひずみ線図が得られてきている。これまでの微小管の力学的特性の考察では、応力-ひずみ線図に従って、微小管のYoung率の考察を行ってきたが、次の段階である、変形の大きな領域の力学的性質の扱いが単純な弾性体では理解が困難であった。今回、この問題点は微小管を超弾性体として扱うことで、理解できることが見いだされた。具体的には、1軸伸長の条件でひずみエネルギー関数を用いると、実験で得られているこれまで得られている微小管の応力-ひずみ線図を再現できるとともに、Young率やせん断率を評価でき、得られた値はこれまで報告されている値ともよく一致する。微小管を超弾性体として考察した結果である。現在、論文執筆中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)