2015 Fiscal Year Annual Research Report
感応性分子集合体の機能創出
Publicly Offered Research
Project Area | Stimuli-responsive Chemical Species for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
15H00946
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
灰野 岳晴 広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80253053)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 超分子 / 分子集積化 / 円偏光発光 / 光触媒 / グラフェン |
Outline of Annual Research Achievements |
非共有結合により配列制御された超分子集合体は,外部刺激に応答する「感応性化学種」である。外部の諸条件の変化により集合状態は容易に分解し,初状態へと変化する。一方で,高度に組織化された超分子集合体は機能発現の有効なプラットフォームとなるため,多様な構造体が開発されてきた。中でも,分子集積により発現するらせん構造は,高次のキラル環境を提供することから近年注目されている。フェニルイソオキサゾリル基が「感応性」らせん構造を構築するための有効な骨格であり,これを用い自在にらせん集積構造を組み上げることができることを明らかにした。本年度は,フェニルイソオキサゾリル基のらせん集積を基盤とした様々な機能性分子の「感応性」らせん配列構造を構築し,機能性分子骨格のらせん配列に由来する機能の創出を目的とした。白金を導入した新たな平面π電子系を開発し、この分子が自己触媒的に螺旋重合し、円偏光発光を示すことを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に記載したように、白金即売の集積化に成功しており、着実に研究計画をこなしている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、白金錯体やグラフェンを集積化することで新たな集合体を生み出し、集合構造に由来する機能の創成を行う。
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Research Products
(66 results)