2016 Fiscal Year Annual Research Report
π-集積型ピラードレイヤー構造による格子・空間物性制御
Publicly Offered Research
Project Area | pi-System Figuration: Control of Electron and Structural Dynamism for Innovative Functions |
Project/Area Number |
15H00983
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮坂 等 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50332937)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | π-集積体 / 金属錯体格子 / 電子ドナー・アクセプター / 電子・スピン物性 / ホストーゲスト相互作用 / 磁気圧力依存性 / 分子磁性体 / 多孔性分子磁石 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題III:「 D’[{Ru2}2TCNQ] (D’ = [Fe(Cp*)2]+誘導体)の開発と物性制御」について 現在までにπ型ピラーとして用いた[FeCp*2]フェロセン誘導体については、現在までに多様な誘導体が合成されており、多くの情報がある。そこで、TCNQRxとの電荷移動・電子移動を考慮しつつ、本系に組み込むことを行う。これにより、エネルギーレベルを調整できることと同時に、TCNQRxとのπスタック様式が僅かに変わり、磁気的な相互作用を制御できると期待される。本研究では二次元磁気層の構築素子としてベンゾエイト二置換体架橋のPaddlewheel型Ru二核錯体である[Ru2(CF3CO2)2(2,6-CF3PhCO2)2(THF)2]を原料として用い、[Ru2]の嵩高さを調整することで空孔を確保し、より層間にカチオン種が存在しやすい環境を作ることを試みた。この指針の元に合成を行った結果、テトラブチルアンモニウムのような無機カチオンからクラウンエーテルに含有された金属カチオンまで、幅広い種類のカチオンを磁気層内に内包する化合物の合成が可能であることを明らかとした。 研究課題IV:「多孔性π-PLF構造を用いた分子吸脱着とホスト・ゲスト相互作用を利用した物性制御」について これまで合成したπ-PLF構造は比較的安定であり、空隙に存在する溶媒分子を除いてもその細孔を残したままPLF構造を保持する。そのため、ガス吸着特性を測定し、同時にin situでの磁気測定の検討に入った。本測定は今後も継続とするが、ガス吸着により磁気転移の変化する物質や変化しない物質などの多様な化合物が得られており、非常に面白い成果を挙げている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] 多孔性分子磁石の科学2016
Author(s)
宮坂 等
Organizer
2016年度 PHyMシンポジウム
Place of Presentation
東北大学片平キャンパス 南総合研究棟1F大会議室
Year and Date
2016-06-15 – 2016-06-15
Invited
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