2015 Fiscal Year Annual Research Report
タンデムヘテロFriedel-Crafts反応を鍵とした拡張π造形
Publicly Offered Research
Project Area | pi-System Figuration: Control of Electron and Structural Dynamism for Innovative Functions |
Project/Area Number |
15H01004
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
畠山 琢次 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (90432319)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 合成化学 / 芳香族 / 電子・電気材料 / 有機導体 |
Outline of Annual Research Achievements |
π共役系へのホウ素の効率的導入法としてタンデムボラFriedel-Crafts反応を開発し,ボラナフトペリレン,フェノキサボリン,フェナザボリン等のホウ素を縮環部に有する新規π共役化合物の短段階合成に成功し,学術論文として報告した.これらは優れた半導体特性や発光特性を有しており,今後,有機エレクトロニクス材料としての応用が期待できる.また,複数のホウ素原子の導入による拡張π共役分子の合成にも成功しており,学会発表を行った.今後は,これらの成果を学術論文として報告すると共に,更なるπ共役系の拡張,リンなどのヘテロ元素の導入を検討する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
タンデムボラFriedel-Crafts反応の条件を精査することで,複数のホウ素原子の導入が可能となっており,順調に進展しているといえる
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Strategy for Future Research Activity |
更なるπ共役系の拡張,リンなどのヘテロ元素の導入を検討する予定である.また,領域内の研究者との共同研究により,得られた化合物を用いた機能開拓を行っていく.
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