2015 Fiscal Year Annual Research Report
可視~近赤外域分光機能型超高分解能OCTイメージング
Publicly Offered Research
Project Area | Multidisciplinary computational anatomy and its application to highly intelligent diagnosis and therapy |
Project/Area Number |
15H01114
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西澤 典彦 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30273288)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光コヒーレンストモグラフィ / 多元計算解剖学 / 光計測 / レーザー / 非破壊計測 / 医用工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 可視域超高分解能OCTの開発 超短パルスチタンサファイアレーザーと高非線形フォトニック結晶ファイバを用いて,帯域幅155nm,中心波長600nm,平均強度約30mWの,ガウス型スーパーコンティニューム光を生成した.対応する理論分解能は,生体中で0.72umである.更に,その後にファイバ型干渉計に導入しやすいよう,フォトニック結晶ファイバとシングルモードファイバの融着接続を行った. 2. ラット肺組織の超高分解能OCTイメージング ラットの肺組織に生理食塩水やホルマリンを注入したサンプルを,3波長のOCTを用いて3次元的な断層計測を行い,内部構造のイメージングを行った.更に,測定結果を,医用画像ソフトNewVESを用いて表示,解析し,正常,およびCOPDライクな疾患サンプルについての肺胞の体積の算出を行った.非破壊で肺胞の体積の算出を行い,また疾患サンプルにおいては約20倍,肺胞の体積が拡張していることが見積もられた. 3. 各種生体組織のOCTイメージング 共同研究によりラットの肝臓サンプルの断層イメージングを行った.その結果,肝臓の構造や生成された脂肪滴を非破壊に観測することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体的には当初の研究計画通り,概ね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
可視域の超高分解能OCTによるイメージングを実現し,更に多波長のシステムを用いて波長によるイメージングの比較を行い,分光情報を用いた疾患部の早期イメージングの可能性を議論する.
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Research Products
(11 results)