2015 Fiscal Year Annual Research Report
間期の細胞形態情報から細胞分裂軸方向決定へ至る情報変換の分子メカニズム
Publicly Offered Research
Project Area | Cilium-centrosome system regulating biosignal flows |
Project/Area Number |
15H01213
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松村 繁 京都大学, ウイルス研究所, 助教 (60523511)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 細胞分裂 / 細胞分裂軸 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞外基質をマイクロパターンした特殊なカバーガラスを用いることで、間期の細胞の形態およびサイズを一定にすることができる。例えば幅10マイクロメートルの直線状のマイクロパターンを用いて、紡錘体の配置方向を直線に沿った方向に一定にできる。この時Krt8の分裂期におけるネットワークの崩壊と再構築に偏りが見出された。分裂期への細胞形態変化におけるKrt8の骨格再構成と偏局在-Caveolin1の細胞膜表層への偏局在をLive-Imaging及び免疫染色により解析した。また、Krt8の分裂期におけるネットワークの偏りは細胞‐細胞外基質接着に依存すること、またRhoAによる細胞収縮にも依存することが見出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた実験を滞りなく行えており、結果も作業仮説を支持するものが多い。 いくつか、思うように行かないものもあるが、代替案によって実行可能になっており、順調であると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、実験結果、特に得られた画像の解析を中心に結果をまとめる。また、生体内でのKrt8による分裂軸制御を検証するため、乳腺を用いた実験系を立ち上げる。この目的のため、ベルギーの研究室にて共同研究を行う予定である。
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Research Products
(1 results)